京セラ(株)は6日、カールツァイスT*レンズの3倍ズームレンズ“バリオ・ゾナー”を搭載した有効500万画素CCD搭載のデジタルカメラ『CONTAX Tvs DIGITAL(コンタックス ティーブイエス デジタル)』と『CONTAX Tvs DIGITAL チタンブラック』を発売すると発表した。価格と発売日は、『CONTAX Tvs DIGITAL』が12万8000円で20日、『同 チタンブラック』が13万8000円で4月下旬。
 |
|---|
| 『CONTAX Tvs DIGITAL』(シルバー) |
『CONTAX Tvs DIGITAL』は、ズームレンズに、デジタルカメラ用に設計した6群6枚構成(非球面3枚/高屈折率ガラス2枚を含む)の“Carl Zeiss Vario-Sonnar T＊ 7.3-21.9mm F2.8-4.8”(35mm換算で約35～105mm相当)と、有効500万画素(総525万画素)の1/1.8インチCCDを搭載し、マクロモードではCCD面から15cm(ワイド時)～60cmの接写も行なえる。黒色の色再現性を高めるため、赤色ゴーストを除去する吸収タイプの赤外カットガラスを採用し、最終面にカット波長の異なる赤外カットコーティングを施した“ハイブリッド赤外カットフィルター”を採用したという。測光は、CCD画面多分割評価測光、中央部重点測光、スポット測光を選択できる。シャッター速度は1/2000秒から1秒(LT設定では最大8秒)。
記録媒体にはSDメモリーカード/マルチメディアカード(MMC)を採用し、記録方式はJPEG(DCF準拠DPOF対応、Exif Ver2.2)。静止画の最大記録画素数は2560×1920ドットで、動画は320×240ドット。画質はFINEとNORMALの2段階。撮影した画像に30秒までの音声を入力できる静止画アフレコ機能も搭載する。
視度補正機構付き光学ファインダーのほか、日中の屋外でも明るく見やすいように、内部に特殊光学フィルムと専用の導光板を配置して外光の拡散と吸収を抑え、外光を反射光として利用する“デュアルバックライト方式”を採用した1.6インチTFT液晶ディスプレー“デイファイン液晶モニター”(352×240ドット)を装備する。撮影した画面を起動画面に設定できる“オリジナル起動画面設定機能”も搭載する。
 |
|---|
| 『CONTAX Tvs DIGITAL チタンブラック』 |
操作面では、機能設定のメニュー画面を、使用頻度の高い露出補正やホワイトバランスなどの操作、測光モードの切り換えや連続撮影などの撮影機能を設定する“C.MENU”と、シャープネスや彩度調整などのコントロールを行なう“D.MENU”に分類することにより操作をシンプルにしたという。また、再生モードに切り換えなくても、直前に撮影した画像をすぐに再生できる“REC Reviewボタン”を搭載しており、モニターのほかピントチェック(拡大再生)にも利用できるという。撮影モードには、夜景ポートレートにも対応したストロボモードや遠景撮影モード、カラーモード(カラー/セピア/白黒)などが用意されており、ホワイトバランスはオート/太陽光/白熱電球/曇天/蛍光灯/プリセットを選択できる。露出補正(+2.0EV～-2.0EV、1/3または1/2ステップ)も可能。デジタルズームは4倍まで。
電源はリチウムイオンバッテリーを使用し約260枚の撮影が可能(液晶ディスプレー使用/1560×1920画素/画質ノーマル/ストロボ50％の場合)。連続再生は4時間40分。ビデオ出力(NTSC/PAL切り換え)も装備する。パソコンなどとのインターフェースはUSBに対応しており、対応OSはWindows 98/98 SE/Me/2000 Professional/XP、Mac OS 8.6～9.2、Mac OS X 10.2まで(サーバーを除く)。
ボディーにはチタンを、ファインダー窓には高品位硬質ガラスを採用する。本体サイズは幅112×奥行き33×高さ60mm、重量は約210g。ボディカラーにはシルバーとチタンブラックの2種類を用意する。チタンブラックモデルでは、表面に窒化チタンの皮膜を形成する表面処理を施したことで、耐腐食性/耐摩耗性が向上し、表面硬度も高くなったという。オプションとして、『KYOCERA BATTERY CHARGER BC-2』を同時発売する。価格は6000円。
