(株)エルザジャパンと米エヌビディア(NVIDIA)は5日、ワークステーション向けグラフィックスアクセラレーターチップ『Quadro FX』と、搭載グラフィックスカード『Quadro FX 2000』『同 1000』を発表、都内で記者説明会を開催した。発売時期は2月中旬予定で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格はそれぞれ21万8000円、14万8000円程度。
エヌビディア日本支社 支社長の東 正次氏 | NVIDIAのシニア・マネージャー デベロッパーリレーションズの飯田慶太氏 |
Quadro FXは、NVIDIAが2002年12月に発表したコンシューマー向けグラフィックスアクセラレーターチップ『GeForce FX』をベースに、3Dレンダリングの精度を向上した3D CGデザイナーや3D CAD、医療機関など専門用途向けに機能強化したもの。動作クロックの違いにより、コア400MHz/メモリー(DDR II)800MHz相当のQuadro FX 2000と、コア300MHz/メモリー600MHz相当の同 1000の2種類が用意される。
記者発表会の会場でデモ展示された『Quadro FX 1000』 | 同じく『Quadro FX 2000』 |
エルザジャパンが発売するQuadro FX搭載グラフィックスアクセラレーターカードは、チップと同じ名称で、搭載ビデオメモリーはどちらも128MB。最大表示解像度は3840×2400ドットとなる。なお、動作クロックがGeForce FXよりも低く抑えられているため、排熱機構が小さくなり、Quadro FX 1000はAGPバス1スロット分のスペースに設置できる(2000は排熱のための空間を広く取るため、さらにPCIバス1スロット分の余裕が必要)。