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PrimeTV 7133

PrimeTV 7133

2003年01月31日 00時21分更新

文● 月刊アスキー編集部・橋本

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PrimeTV 7133

ノバック

オープンプライス(予想実売価格:9800円)

今、ユーザーの注目を集めている周辺機器の1つがビデオキャプチャ機器。中でも10万円近い価格のビデオキャプチャ機能付きTVチューナカードが人気だ。だが、それほど画質にこだわらないユーザーだと、2~3万円でも高いと感じるのではないだろうか。画質がそこそこなら1万円以下の製品でもいい、という方も多いはず。1万円以下のTVチューナカードはいくつか存在するが、今回はノバックが22日に発売する「PrimeTV 7133」を取り上げる。リモコン付属で実売1万円以下のかなりお買い得な製品だ。果たしてその性能は納得のいくものだろうか?

色再現性に優れた
9bit A/Dコンバータ搭載

PrimeTV 7133
写真1 「PrimeTV 7133」の基板サイズは120×101mmとかなり小さめ。
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 従来の低価格TVチューナカードはアナログ信号を1ドットあたり8bitでデジタル変換するA/Dコンバータ(ビデオデコーダ)を採用しているものが多い。これに対してPrimeTV 7133が採用するPhilips製「SAA7133H」チップは、1ドットあたり9bitで変換する。これにより変換する際の色の階調が増え、より忠実に色味を再現できる。

 またこのA/Dコンバータには音声多重オーディオデコーダが内蔵されている。野球中継の副音声など、音声多重放送を聞くことができるTVチューナカードはあまりないので、このあたりも特徴といえるだろう。

 細かい部分では、TVチューナユニットも日本の放送仕様に合ったものを採用。海外仕様のチューナでは1chと6chで(IF高調波の干渉による)ノイズが若干発生する場合があったが、PrimeTV 7133ではこれを解消している。



DVD準拠のMPEG-2で録画ができる

端子部
写真2 ブランケットにはアンテナケーブル、コンポジット、S-VIDEOの映像入力と音声入出力端子が並ぶ。

 TV/ビデオの録画はMPEG形式で行える。ただしMPEGエンコードはソフトウェアで行う。付属ソフトの「honestech TVR」ではMPEG-1/2のエンコードが可能で、DVD互換のMPEG-2ファイル(740×480ドット、ビットレート8Mbps)で記録することも可能だ。ただしソフトウェアでリアルタイム圧縮を行うため、マシンパワーが必要。DVD互換ファイルで録画するには、Pentium 4-1.4GHz以上のCPU、256MB以上のメモリ(Windows XPの場合)、7200回転/分以上のHDDを搭載したマシンが必要となる。またビデオ編集ソフト「honestech MPEG Editor」も付属。そのほかフリーのビデオキャプチャソフト「hunuaa cap(ふぬああキャプチャ)」に完全対応しており、このソフトを使えばDivXなどの形式でキャプチャすることも可能だ(同社でのサポートはない)。



画質はALL-IN-WONDERとほぼ同等

リモコン honestech TVR
写真3 付属のリモコンは薄いタイプのもの。画面1 TV録画ソフト「honestech TVR」の画面。タイムシフト再生やiEPG(インターネットTV番組表)での録画予約にも対応している。

 気になる画質について、PrimeTV 7133とATIのTVチューナ付き3Dビデオカード「ALL-IN-WONDER RADEON 8500」と比較してみた(画面2、3)。誌面上で見ると色味が異なって見えるが、これは明るさの設定の違いによるもの。モニタ画面上で見る限りではそれほど大きな差は見られず、画質的にはほぼ同等といえる。

画質比較
画面2、3 紅葉のビデオ映像をキャプチャした画像。左がPrimeTV 7133、右がALL-IN-WONDER 8500のキャプチャ画像。明るさの設定を同一にすることが難しく、明暗の違いがあるが、モニタ画面上では色味はそれほど違わない。

 画質補正機能は搭載していないため、TVの受信状態が悪かったり、劣化の激しいビデオテープの映像を録画する場合、ノイズが入ったまま録画されてしまう。逆にそれらの問題がなく、マシンパワーも十分であれば、実用性の高い製品だと思う。

“PrimeTV 7133の主なスペック
製品名 PrimeTV 7133(NV-PT1000)
ビデオキャプチャチップ Philips Semiconductors製SAA7133HL
受信チャンネル 地上波(VHF、UHF)1~62ch/CATV 13~63ch(音声多重放送対応)
入力端子 S-Video入力、コンポジット入力、ステレオライン入力
出力端子 ステレオライン出力
CPU PentiumII-400MHz以上、Celeron-450MHz以上(TV視聴、MPEG-1録画の場合)
PentiumIII/Celeron-650MHz以上、Athlon/Duron-1GHz以上(640×240ドットでのMPEG-2録画)
PentiumIII/Celeron-800MHz以上、Athlon/Duron-1GHz以上(タイムシフト視聴)
Pentium 4-1.4GHz以上、AthlonXP 1600+以上(720×480ドットでのMPEG-2録画)
メモリ 64MB以上(Windows 98SE/Me)、128MB以上(Windows 2000)、256MB以上(Windows XP)
HDD 10MB以上(インストール時、TV視聴/録画ソフトのみ)、20MB以上(フルインストール時)、キャプチャ時は7200rpm以上の高速HDDを推奨

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