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Sound Blaster Audigy2

Sound Blaster Audigy2

2003年01月30日 00時00分更新

文● 松本 俊哉

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Sound Blaster Audigy2

クリエイティブメディア

2万9800円(Audigy2 Platinum、写真右)、
1万8800円(Audigy2 Digital Audio)

SN比100dB、24bit/96kHz DACの搭載など、圧倒的なスペックを持つサウンドカード「Sound Blaster Audigy」の登場から1年余り。クリエイティブメディアは、DVD再生に重点を置いて機能強化を施し、音質も磨き上げた「Sound Blaster Audigy2」を発売した。

ドルビーデジタルEXと
DVD-Audioの再生をサポート

GFORT
2001年秋に発売された「Sound Blaster Audigy」。写真をクリックすると当該記事に移動します。

 特筆すべきは、従来のドルビーデジタル5.1chにリアセンターチャンネルを加えて6.1chに拡張した「ドルビーデジタルサラウンドEX」のデコードと、アナログ6.1ch出力に対応したことだ。PCの周辺機器としては、現在「ドルビーデジタルEX」の認定を受けた唯一の存在となっている。また、ルーカスフィルムの品質基準テストをパスして、「THX」のロゴマークも得ている。そのクオリティはお墨付きというわけだ。



デコーダ設定
画面 「AudioHQ」のデコーダ設定でチェックを入れると、「PowerDVD XP」「WinDVD 4」などのDVD再生ソフトからAudigy2を外部デコーダとして利用できる。

 DVDの視聴には別途市販のDVD再生ソフトを用意する必要があるが、 Audigy2でサラウンドEXをデコードするには、コントロールパネルの「AudioHQ」で「Dolby Digital EXを有効にする」にチェックを入れる。そして、サイバーリンクの「PowerDVD XP」なら音声出力設定で「S/PDIF出力」を選び、InterVideoの「WinDVD 4」ならオーディオ出力設定で「外部プロセッサへのデジタル出力」を選択する。いずれにしても、DVD再生ソフトからAudigy2を外部デコーダとして利用するわけだ。Audigy2のデジタル出力端子と外部デコーダを接続したいなら、AudioHQの設定で「SPDIFパススルー」を選択すればいい(画面)。



背面
写真1 3系統のライン出力は、それぞれフロント2ch、リア2ch、センター/サブウーファ/リアセンター(4極端子)が振り分けられている。

 アナログ6.1chで出力するには、1つ注意点がある。3系統あるライン出力のうち、3番目の端子はセンター/サブウーファ/リアセンターのチャンネルが1つになっているので、接続には4極ピンジャックのケーブルが必要になる(写真1)。なお、同社から2002年11月下旬に発売された6.1chスピーカ「Creative Inspire 6.1 6600」(オープンプライス/実売予想価格 1万7000円前後、写真2)なら、Audigy2の6.1ch出力をそのまま入力できるライン入力端子3系統が装備されている。コンパクトな設計なので、あまり周辺のスペースが取れない環境でもこれなら設置しやすいだろう。

Creative Inspire 6.1 6600
写真2 同社は6.1chスピーカ「Creative Inspire 6.1 6600」も発売する。付属の有線リモコンは、手元でボリュームと低音の調節が可能で、先端にヘッドフォン端子を装備している。

 Audigy2のさらなる特徴は、24bit/192k Hz(2ch時。5.1ch時は最大24bit/96kHz)のDACを搭載し、DVD-Audioの再生をサポートしたことだ。DVD-Audioの音声には、MLP(Meridian Lossless Packing)と呼ばれるロスレス(可逆)圧縮方式が採用されているため、通常のDVDビデオプレーヤ/再生ソフトでは展開できない。Audigy2ではこのMLPのデコードに対応し、付属ソフトの「MediaSource DVD-Audio」による再生を実現している。パッケージにはDVD-Audioのデモディスクが付属しているので、まずはそれでポテンシャルを確かめてもらいたい。SN比が106dB、周波数特性が10Hz~46kHzにまで向上していることもあって、高域の伸びを実感できるはずだ。ただし、再生環境の条件として、対応OSはWindows XP /2000のみ、ドライブはDVD-ROM読み込み5倍速以上という制限が設けられている。


インターフェイスユニット
写真3 「Platinum」に付属する5インチベイ内蔵用のインターフェイスユニット。同梱のリモコンで、登録したアプリケーションの起動や操作も可能。

 Audigy2には、5インチベイに取り付けるフロントアクセス用ユニット「Audigy2 Drive」(写真3)が付属する「Platinum」(2万9800円)と、光角型デジタル入出力を追加するブラケットが付属する「Digital Audio」(1万8800円)の2種類のパッケージが用意されている。現用システムのサウンドに納得がいかないユーザーでも、Audigy2の鳴らす音なら、きっと満足できるはずだ。


Sound Blaster Audigy2の主なスペック
製品名 Sound Blaster Audigy2
周波数特性 10Hz~46kHz
アナログ出力 最大24bit/192kHz(2ch時)
デジタル録音 最大24bit/96kHz
インターフェイス ライン出力×3、ライン入力×1、マイク入力×1、同軸デジタル出力×1、IEEE1394×1、MIDI&ゲームポート(専用ブラケット使用)、内部IEEE1394×1、AUX入力×1、TAD入出力×1、CD入力×1、CDデジタル入力×1

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