米MontaVista Softwareは、通信事業者向けディストリビューション『MontaVista Linux Carrier Grade Edition 3.0』をリリースした。
『MontaVista Linux Carrier Grade Edition 3.0』は、昨年リリースされた『MontaVista Linux Carrier Grade Edition』の最新版で、無線通信のインフラやネットワーク管理装置などに使用されることを想定した製品。OSDLが発表した“CGL(Carrier Grade Linux) 1.1”に準拠した最初の製品となる。デバイスのホットスワップサポートやIPv6への対応、ウォッチドッグタイマのサポート、カーネルのクラッシュダンプと分析機能といった“CGL 1.1”をサポートする機能が搭載される。また、サーバの温度や電源電圧、ファン回転数といった状態を監視するハードウェアの共通インターフェイスを規定した“IPMI”(Intelligent Platform Management Interface)のドライバとメッセージハンドラがカーネルに実装されている。
MontaVistaのプレスリリースによれば、上記に加えて、CompactPCIやPCI/ISAなどの仕様を策定している“PICMG(PCI Industrial Computer Manufacturers Group)”の規格や、通信事業者向けインフラの規格を策定している“Service Availability Forum”のハードウェアプラットフォームインターフェイス仕様についても、2003年の後半までにサポートする予定だという。
『MontaVista Linux Carrier Grade Edition 3.0』はMontaVistaの開発者数に応じたサービス、サポート契約である“プロダクトサブスクリプション契約”に基づいて提供される。