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マイクロソフト、メッセージ通知サービス“.NET Alerts”について説明

2003年01月23日 23時40分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は23日、報道関係者向けの説明会を開催、インターネット上でサービスを提供する企業がユーザーに適切なメッセージを通知できるサービス“.NET Alerts”の概要を紹介した。

アラート画面
画面右下に表示されているポップアップウインドーが.NET Alertsサービスによるメッセージ通知

.NET Alertsは、コンテンツプロバイダーやサービスプロバイダーなどインターネット上でさまざまなサービスを提供する企業が、ユーザーに対し短いメッセージを通知できるインスタントメッセージサービスで、Windows メッセンジャーまたはMSNメッセンジャークライアント、任意のメールアドレス、およびMSN Mobile対応の携帯電話やPDAに配信できる。ユーザーがどういう情報をいつ、どうやって受け取るかといったメッセージの配信設定をユーザー自身が行なえるのが特徴で、例えばメッセンジャーがオンラインの場合はポップアップ表示、オフラインの場合は電子メールへ配信というように登録できる。

.NET Alertsを利用したいユーザーは、.NET Alertsサイトもしくはサービスを提供するプロバイダーのサイトで配信設定を行なう。ユーザーの配信設定内容はAlertsサーバーにミラーリングされ、Alertsイベントが発生するとプロバイダーのサイトからAlertsサーバーに通知がいき、サーバーがユーザーの状態を把握して配信設定に基づきメッセージを配信する。

アラート一覧
米国で提供されている.NET Alertsサービス一覧。MSNカレンダーの予定を知らせるサービスや、eBayのオークション状況を知らせるサービス、NASDAQの株価状況を知らせるサービスなどがある

同社は.NET Alertsにおけるユーザー側のメリットとして、自分自身でどういう通知を受け取るかコントロールできること、さまざまなデバイスで受け取れること、自身の状態に応じて配信先を自動的に変更することなどをあげている。また、企業側のメリットとして、ユーザーが欲しがっている情報を提供でき、効率的にサービス強化を行なえるという。

また、メール配信サービスと比較した場合、一般的なメール配信に対するレスポンスが1~5%なのに対し、現在米国で試験的に行なっているAlertsサービスへのレスポンスは40%の実績を上げている。ユーザーが登録した設定に基づいて通知するので注意を引きやすく、またポップアップの大きさが限られており通知するメッセージの長さが決まっているため内容が簡潔で分かりやすいという。なお、Alertsサービスはユーザー認証に.NET Passportを利用しており、ユーザーはメールアドレスを登録する必要がない。

Alertsサービスを提供したい企業は、ユーザー数および通知数に応じた月額料金を支払う必要がある。一般的なサービス内容の場合、ユーザー1人当たりの単価は月額0.075ドル(約8.9円)になるという。なお、Passportの契約金が別途必要(サービス費用:年間1万ドル(約118万円)、サイト確認費用:年間1500ドル(約17万7000円))。また、ユーザーがAlertsサービスそのものを利用する際の利用料は無料。同社はこの.NET Alertsサービスを今春より提供開始するとしている。

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