SiSのSocket A用新型チップセット“SiS746”を搭載するマザーボード「L7S7A2」がECSから登場した。同チップセットはこれが初登場となる。
“SiS746”は、1チップ構成だった前作“SiS745”に対し、North Bridge“SiS746”-South Bridge“SiS963L”という組み合わせのオーソドックスな2チップ構成となっているのが最大の変化。North-South間は同社製Pentium 4用チップセット“SiS648”と同様、1GB/秒の帯域幅を持つバス“MuTIOL”で結ばれる。
そのほかAGP8Xに対応。FSBは266MHz、PC2700(DDR333)DDR SDRAMまでのサポートとなっているが、FSB333/PC3200(DDR400)DDR SDRAMをサポートする“SiS746FX”もすでにアナウンスされており、そう遠くないうちにお目見えするものと思われる。ちなみに、SiSのSocket A用チップセットはこの“SiS746”シリーズで打ち止めとなり、以後“K8”こと新世代Athlon用に移行すると言われている。
「L7S7A」。基板レイアウトは「L7S7A2」とは全く異なっている様子 |
「L7S7A2」のスペックは、拡張スロットがAGP×1、PCI×5、CNR×1、DIMM×3。オンボードデバイスは6チャンネルオーディオとイーサネットのみという至ってシンプルな内容。価格はフェイスで9970円となっている。
なおECSのウェブサイトには、同じく“SiS746”を採用しSerial ATA RAID機能を搭載する「L7S7A」の情報がすでに掲載されており、ショップにも同製品のポスターが配布されていた。目を引くのは、チップセットは“SiS746”としながらFSB333/PC3200(DDR400)DDR SDRAMをサポートするという記述があること。“SiS746”のままでECSが独自に対応するのか、それとも実は“SiS746FX”を搭載してくるのか詳細は不明だが、注目すべき存在ではあるといえよう。
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