“InterLink”MP-XP7220
“InterLink”MP-XP7220
2003年01月20日 00時00分更新
文● アスキーPC Explorer編集部・伊藤 有
日本ビクター
オープンプライス(実売価格21万円前後)
『GOOD』
- ライバル機の追随を許さないハイスペックCPUを搭載。
- 安価で高速な外付けHDDケースが接続できるUSB 2.0の搭載もうれしい。
『BAD』
- 内蔵無線LAN機能がないことを残念に感じる人は多いはず。
- よくできたマシンだけに、次期モデルではぜひともサポートしてほしい。
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●【液晶は1024×600ドット】 液晶モニタは8.9インチ、1024×600ドット/フルカラー。輝度調節は最高~OFFまで16段階。 |
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ソニー「バイオU PCG-U3」レビュー(from 月刊アスキー、写真をクリックすると当該記事に移動します)。 |
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東芝「Libretto L5/080TNKW」レビュー(from アスキー PC Explorer)。 |
本機は、2002年6月上旬に発売された「“InterLink”MP-XP7210」の後継にあたる。CPUを800MHzから866MHzにパワーアップし、USB 2.0に対応した以外の基本仕様はほぼ共通。XP7210が持っていた「A5クラスの中で最強のノートPC」という肩書きは依然として健在である。
動作クロックの向上が、どれほどの熱量増加に繋がっているのかが気になったが、2日ほど使ってみた限りでは、従来モデル以上に筐体表面が加熱する印象はない。ただし、AC電源で長時間使う場合、従来モデルと同じく底面の発熱はかなりのものになる。低発熱で低消費電力なCrusoeを搭載しているソニー「VAIO C1」や、富士通「LOOX」といったライバル機とは比べ物にならないCPUパワーに対する数少ない代償だ。
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●【別売で大容量バッテリも装着可能】 大容量バッテリ(価格3万円)を装着すると標準バッテリ(左)装着時より約23mm飛び出す。大容量バッテリの容量は4400 mAhで、重量は350g(実測)。 |
カタログスペック上のバッテリ持続時間は、旧モデルと同一の4.0時間(JEITA測定法)。バッテリ警告が出るまで動画を連続再生させるランダウンテストの結果は、2時間11分(音声なし、輝度中間)で、映画1本を再生するなら標準バッテリだけでも間に合いそうだ。別売の大容量バッテリ(3万円)では、5時間もの連続再生が可能だった。
従来モデルと共通のキーボードは、短いストロークながらベースのたわみがない良質なタッチ。以前XP7210をレビューした際にも感じたが、多少窮屈とはいえ、タッチタイプで打とうという気になれるしっかりとしたキーボードは、本機の最大の美点の1つだ。
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●【キーピッチ16mm、キーストロークは1.5mm】 強く押してもたわまず、配列も素直。サイズなりに窮屈とはいえ、タッチタイプも容易に行える。 |
残念なのは、内蔵無線LANの搭載が今回も見送られたこと。とはいえ、無線LANカードを同梱したモデル「MP-XP7220EX」もあるので、無線LAN必須のユーザーはこちらを選ぼう。
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●【USB 2.0×2を装備】 左側面(写真左)は、左からヘッドホン端子、マイク端子、USB 2.0×2、外部CRT出力、Ethernet、モデム、電源端子。右側面は、ケンジントンロック、IEEE1394、PCカードスロット(TypeII)の順となっている。 |
“InterLink”MP-XP7220の主なスペック |
製品名 |
“InterLink”MP-XP7220 |
CPU |
超低電圧版Mobile PentiumIII-M-866MHz |
メモリ |
256MB(オンボード128MB+メモリモジュール128MB/最大384MB) |
チップセット |
SiS630ST |
ビデオ機能 |
チップセット内蔵 |
最高輝度 |
250cd/m2 |
HDD |
30GB |
インターフェイス |
IEEE1394×1、USB 2.0×2、PCカードスロット×1(TypeII)、SDメモリカードスロット×1 |
サイズ |
225(W)×152(D)×28.0~29.5(H)mm(内蔵バッテリのみ) |
重量 |
895g |
サイズ |
Windows XP Professional |