このページの本文へ

【2003年年頭挨拶ニュースリリース】日本ユニシス(株)代表取締役社長島田精一氏

2003年01月06日 22時35分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 新年明けましておめでとうございます。2001年9月のニューヨークの事件以降、世界情勢が不安定になり経済も流動的になりました。わが国も戦後の成功体験が壊れ、大きな岐路に直面しています。一方IT業界では、ハードからソフトへさらにはサービスへと、求められるものが急速にシフトし、またネットワーク時代を迎え、昨年のブロードバンド元年から本年はさらにユビキタス元年とも言える年になろうかと思います。

 2003 年は、日本ユニシス・グループの経営戦略、「Re-Enterprising」のゴールの年、仕上げの年です。変化が激しいIT業界において、この変化をチャンスと捉え、経営幹部及び全社員が一丸となり「Re-Enterprising」を確実に進めていくことでITサービス分野のリーディングカンパニーとして「新生日本ユニシス・グループ」を誕生させる年です。新生日本ユニシス・グループとして、成長力と収益力が高く、サービス、ソフトに強い高技術グループを目指します。

 平成13年11月に掲げた「Re-Enterprising」の5つの方針、1.顧客価値創造企業、2.コスト競争力の強化、3.企業風土改革、4.個を生かす企業、5.グループ戦略の強化、これは関係会社を含めたグループのビジョンです。お客様の収益があがり、またお客様が新しいビジネスに取り組めるような提案をしていく、そういう提案型の企業としてサービス提供を行っていくことが重要です。そのためには企業風土改革も必要で、皆が同じことを考えるのではなく、個々人がクリエイティブにいろいろな発想を出し、お客様に提案していかなくてはなりません。「Re-Enterprising」実行のために、日本ユニシス本体5千人のみならず、関係会社を含めた9千人が、それぞれの立場で持ち味を生かしていかなければなりません。

 平成14年5月に「Re-Enterprising 2002」を新たに発表しましたが、それまでの半年間はコスト削減に注力し、結果として大幅なコスト削減を達成しました。その後は、新しい収益モデルの実現、既存のビジネスモデルの収益力アップを目指していますが、その成果は今後にかかっています。経営としては短期的業績とともに、長期的視野での投資をしていかなくてはなりません。アウトソーシング事業部、ビジネスアグリゲーション事業部、ブロードバンド事業部などを立ち上げたのは、この長期的視野に基づくものです。

 1月14日に「Re-Enterprising」の基本方針を継承した「Re-Enterprising2003」を発表します。「Re-Enterprising2003」の基本方針は、「顧客価値創造とグループ経営」がキーワードであり、その推進のために以下の施策を展開します。

  • 顧客価値創造にフォーカスしたビジネスシナリオと、それに合わせた組織編成
  • グループ経営による総合力強化
  • 人材マネージメント強化
  • グループ社員全員の意識改革徹底

 「Re-Enterprising2003」の実行により、ITサービス分野のリーディングカンパニーになれるはずです。過去の成功体験に埋没せずに、変化の早いITサービスビジネスに対応し、変わっていかなければなりません。「Re-Enterprising」で成長軌道を築き、新生日本ユニシス・グループとしてたくましく成長していく。必ずできると信じています。

(用字用語は原文のまま)

なお、同社では、この新年社長年頭挨拶を全国30事業所の5000人の社員向けにマルチキャストによるストリーミングライブ配信し、併せて、同日付けで企業向けのコンサルティングサービス“ストリーミング導入コンサルティングサービス”の提供を開始すると発表した。これは企業のネットワーク(LAN/WAN)、コンテンツ管理、映像制作などの調査や診断を含むという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン