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アルテック、三洋電機、ペンタックスが、業務用デジタル画像管理システムを開発――事業展開で新会社を設立

2002年12月20日 00時00分更新

文● 編集部

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アルテック(株)、三洋電機(株)、ペンタックス(株)の3社は20日、デジタル画像の撮影と管理を効率的に行なえる業務用のデジタル画像管理システムを開発し、事業展開のための新会社“ギア・ヌーヴ株式会社”(GEARNOUVECO.,Ltd.)を 2003年1月20日に設立すると発表した。

3社は、アルテックのITソリューション技術、三洋電機の半導体、ペンタックスのカメラ技術を融合し、2001年10月に実施したリユース対応型デジタルカメラのテスト販売によるノウハウや調査結果を基に開発した通信機能付きデジタルカメラ『現場でEG』を利用した業務用デジタル画像管理システムを開発した。これは、建設CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)の整備や導入により画像の管理業務が拡大することを想定し、主に建設業界向けに開発したシステム。

システム概要図
システム概要図

システムは『現場でEG』と画像管理システムで構成される。『現場でEG』は、電源、シャッター、ストロボ、画像送信だけの機能を搭載した有効31万画素のデジタルカメラで、撮影した画像をコンパクトフラッシュ(CF)型のPHS通信カード(オプション)を利用してボタン1つで管理サーバーに送信できるのが特徴。また、画像管理システムで利用する端末(パソコン)には専用ソフトが不要で、ウェブブラウザーを利用して操作が行なえるほか、画像を使用した報告書作成などのサービスも利用可能。

併せて、新会社を共同出資で設立し、当面は建設業界をメインターゲットに事業を展開する。電子商取引/電子入札/工程管理/図面管理などを行なう“I&IS(Imaging & Information Sharing)”(デジタル情報画像管理システムを意味する造語)を提供する企業として、将来的には、損害保険業界、不動産業界などほかの業界にも展開するとしている。新会社の代表取締役には、三洋電機のセミコンダクターカンパニー VP推進課 課長の八木宏憲(やぎひろのり)氏が就任する。本社は東京都港区麻布台1-4-3。資本金は9000万円で、出資比率は三洋電機が56%、ペンタックスが28%、アルテックが16%。従業員は当初10名。

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