米Metrowerksは12月17日、米Embedixが開発している組み込みLinuxの商標『Embedix』やSDK、ライセンスコンプライアンスツール、コンフィグレーションツールといった主要なソフトウェア資産と、開発およびセールススタッフを含む資産を買収したことを発表した。
これに伴い、米Metrowerksは、同社内にLinuxソリューショングループを新設し、組み込みLinux開発プラットフォームを提供するとしている。米Embedixはこれで事実上業務を停止することになる。
メトロワークス(株)の広報担当者によれば、『Embedix』を搭載している、シャープ(株)のザウルスシリーズに対するサポートについては今後も継続するとしている。
一方、米Embedixの日本子会社である(株)リネオは、今回の発表を受け、同社代表取締役社長である牛山美信氏ほか従業員を中心とするMBO(Management Buy Out)により米Metrowerksや米Embedixから独立することを発表した。
リネオ(株)の広報担当者によれば、今回の発表について知ったのは米国の組み込みLinuxデバイス紹介サイト“LinuxDevices.com”を通じてであったといい、事前にはとくに連絡はなかったという。独立後の業務については、これまで通り組み込みLinuxをベースとしたシステム開発およびサポートが中心となる。「Embedixの商標は利用できませんが、組み込みLinuxのソースコードはGPLで自由に利用出来ます。我々は今後も変わらず組み込みLinux開発を継続してゆきます」とのことだ。
