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【特別企画】Technical Farm by NETWORK MAGAZINE

2002年12月24日 09時54分更新

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ネットワークトラブルの多くは基本的な接続が問題

ネットワークが企業のライフラインとなっている現在、ネットワークトラブルを最小限度に抑えることは企業にとって重要事項である。高度にネットワーク化された現代の企業にとっては、いざ問題が発生した場合に、その原因を見つけ出す作業も複雑化している。しかし、高度に複雑化したネットワークだからこそ、ネットワークが正常に機能しない問題の多くは、単純な配線ミスや接続の不具合といった、極めて初歩的な事柄に起因しているのも事実である。

インターネットのセキュリティ技術が、予防、防御といった観点から、不正アクセスのパケットやウイルスが「侵入したことを検知する」、侵入検知へと、その重要性が移行しつつあるなか、一方では、基本的、物理的なネットワークトラブルへの対処も見逃せない、セキュリティ技術である。

つまり、オフィスなど、実際のビジネスの現場で、ネットワークトラブルが発生した場合、不正アクセスやウイルスなどによるアクシデントの原因を探すとともに、ネットワーク自体が正常に接続され、稼動しているかを探ることも忘れてはならないのである。最近では、ネットワークの接続性に関するチェックを素早く行えるハンディタイプのツールもリリースされているので、ウイルスや不正アクセス対策と同時にネットワークそのものの正常な稼動を維持するのに効果的だろう。

また、企業同士がインターネットを経由して電子商取引を行ったり、または、営業社員が外部から自社のイントラネットにアクセスして情報を共有する場合などでは、インターネットVPNが注目されている。

VPNとは、「Virtual Private Network」の略称で、仮想的に自社だけのネットワークを構築できるという技術である。従来は、外部からのアクセスを制限し、いわゆる「閉じたネットワーク」を構築するには、専用線などを利用するのが一般的で、導入コストや通信費用の高さが、企業のとっての問題であった。専用線の場合には、通信距離と通信時間によって課金される場合があり、ネットワークを利用して自由にビジネスを展開しようとする企業にとっては、利用する際のコストの高さが問題であった。

それに対し、インターネットVPNとは、IPSecと呼ばれる暗号化の技術を用い、通常のインターネット網を利用してVPNを構築するものである。専用線など従来のネットワークと比べて、導入コスト、運用コストも大幅に低減でき、しかも、安全性の高いプライベートネットワークを構築できることが魅力といえる。そのため、最近では、インターネットVPNを構築し、利用できるツールが各社からリリース井されている。ただし、インターネットVPNも、もちろん完璧にセキュリティが確保されたネットワークではない。プライベートなネットワークであるために、外部からのアクセスに対する防御はされているものの、内部で利用する際に、利用者本人であるかどうかを認証する手法が完璧には確立されていないのである。そんな不安を解消するためには、ICカードの利用が適している。ICカードで本人を認証できれば、ネットワークはより強固なものとなる。

ICカードを用いた企業・特定会員向けハイセキュア認証・接続サービス

セーフティパスビジネス

NTTコミュニケーションズ
URLhttp://www.safety-pass.com/safetypass/

セーフティパスビジネス
セーフティパスビジネス

「セーフティパスビジネス」は、企業とその社員間(BtoE)や企業間(BtoB)、事業会社とその代理店・販社などの特定会員間における情報のやり取りや決済を、インターネット上でICカードを用いて安全、かつ、簡便に実現できるハイセキュアな認証・接続サービス。専用のICカードとICカードリーダーを用いてアクセス者を認証し、アクセス者とNTT Comのセンター間でインターネットVPN(IPSecを利用)による、高いセキュリティの暗号路を設定する。NTT Comのセンターでは、企業のイントラネット内で、あらかじめアクセス者に許可された特定サーバへの接続のみを許可するため、不正アクセスやウイルスの被害を防止できる。

また、企業や事業者は、社員との間で、企業内データ、企業メールをはじめ、その他の重要情報のやり取りを、インターネットを用いて世界中どこからでも安全、低コストで実現できるメリットがある。たとえば、社員の自宅や外出先から社内イントラネットに接続する場合、従来のリモートアクセスでは、インターネットではなく電話接続による認証(RAS)が一般的で、出張先での利用が難しい、ADSLなどのブロードバンドが利用できないなどの問題点があった。一方、企業側も、アクセス者の本人認証が不確実となる、イントラネット内全てのサーバにアクセス可能となる、イントラネットにウイルスが侵入するなど、セキュリティ上の不安があった。セーフティパスビジネスを利用すれば、これらの問題を解消でき、ネット上の幅広い利用シーンが想定される。

  • 製品名:セーフティーパスビジネス
  • 価格:初期費用:4000円/人~、基本料金:10,000円/月、アクセス料:600円~/人・月
  • 問い合わせ先:03-6800-3560

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