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2002年国内ITサービス市場の前年比成長率は4%と過去最低――ガートナー調べ

2002年12月16日 19時32分更新

文● 編集部

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ガートナー ジャパン(株)は16日、日本国内のITサービス市場の最新予測を発表した。

これによると、2002年の国内ITサービス市場規模は8兆1914億円、前年比成長率は4.0%と過去最低の水準にとどまる見通しとなった。一方、2006年までの年平均成長率は6.7%、2006年には約10兆8897億円に達すると見ている。2002年は経済環境の低迷などの影響を受けたが、今後マクロ経済が回復基調に向かえば、これに遅効して徐々にITサービス関連投資が上向き、健全な成長を取り戻すと見ている。しかし現時点では、2003年上期までが市場にとって厳しい時期となると、同社のアナリストである山野井聡氏は予測する。

2002年のユーザーの経営課題は、業務効率化、コスト削減、既存経営資産の最大活用といった分野に集中しており、この傾向は2003年も継続する見込み。

ITの運用管理業務を代行する“ITマネジメント・サービス”は、2002年の前年比成長率が10.3%と6つに分類したセグメント中唯一の二桁成長を維持し、2006年までの年平均成長率も12.0%と高い。人事・経理・コールセンターなどのビジネスプロセスのアウトソーシング化(“プロセスマネジメント・サービス”)も、2003年以降に加速するだろう。“コンサルティング”や新規の“アプリケーション開発”は、2003年上期までは手控えられるか、かなりのディスカウント圧力に直面する可能性が高い。“ハードウェアの保守サポート”は、市場規模は大きいが、ハードウェア価格の下落や出荷の減少傾向などの影響を受けて、今後の市場の成長はほとんど見込めない(2002年の前年比成長率はマイナス0.7%、2006年までの年平均成長率は0.4%)。

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