このページの本文へ

マイクロソフト、全国IT推進計画の新施策としてビジネスポータルサイトを開設

2002年12月12日 15時06分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

マイクロソフト(株)は12日、2001年10月より開始した全国中小規模事業者向けのIT推進活動“全国IT推進計画”の活動報告、および今後実施する各種取り組みについて報道関係者向けに説明した。

眞柄氏
マイクロソフトOEM営業部ゼネラルビジネス統括本部東日本・西日本営業本部担当取締役の眞柄泰利氏

全国IT推進計画は、中小企業や公立高校/中学校/小学校、地方自治体(町村レベル)を対象に、デジタルデバイドの解消に向けてIT支援活動を行なうもの。、全国のIT関連企業組織である“IT推進全国会”と協力し、“IT実践塾”(経営者向け啓蒙トレーニング)や“IT体験キャラバン”(体験型移動教室)などを展開している。これまでに1万3500人がIT実践塾を受講し、結果としてIT導入に関する商談を販売パートナーが326件獲得したという。同社取締役の眞柄泰利氏は、「全国610万の中小事業体のうち7割はITそのものに興味ない。まず啓蒙活動を行ない意識改革を図っていく」としている。

また同社は全国IT推進計画の一環として、中小規模事業者向けのビジネスポータルサイト“経革広場”を本日12日にスタートした。“経革広場”は、同社とパートナー企業(12日現在27社)が共同で運営するもので、パートナー各社がサイト上でマーケットプレイスや製造業向け部品カタログサービス、流通/製造業向け製品カタログサービス、税務/助成金利用情報といった各種サービスを提供、マイクロソフトはプラットフォームを提供する。

経革広場
中小企業向けビジネスポータルサイト“経革広場”の画面

サイトのユーザー認証には“.NET Passport”を採用しており、ユーザーは1度IDとパスワードを入力するだけで、各種サービス間を移動しながら利用できる。会員登録は無料。利用料はサービスにより無償/有償となっている。有償サービスには、信用情報サービスやFAX一斉同報サービスなどがある。

同社は、「難解さや高額投資、リテラシー不足といったIT導入に対する障壁を取り除き、これまでの活動ではカバーできなかった従業員10名未満の事業者を対象にITへの入口を提供したい」と説明。また“経革広場”と、IT実践塾やIT体験キャラバン等のリアルサービスとを連携させることで、中小企業のIT化支援を加速させたいとしている。2003年末での目標登録会員数は5万事業所。なお、2003年1月には経革広場のパートナー協議会を設立、2003年春にはサービス追加に伴いサイトをリニューアルする予定という。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン