“Pro”が付かない、“RADEON 9700”を搭載する初のビデオカードがPowerColorとTORICAから発売された。
ATIの10月24日付けのリリースで発表されていたものだが、現在販売中の“RADEON 9700 Pro”カードの中には、製品名ないし型番で単に“RADEON 9700”と表記されているものもあった。これが“本当のRADEON 9700”の実在性をあやふやにさせていた感もあるが、ひとまず“実物”が登場した形だ。
“Pro”との違いは動作クロックで、“Pro”がコア325MHz/メモリ310MHz(DDR 620MHz)であるのに対し、ATIのリリースによるとコア275MHz/メモリ270MHz(DDR 540MHz)となっている。ちなみにこの数値は“RADEON 9500”と同じだが、メモリバス幅が“RADEON 9500Pro”の 128bitに対し“RADEON 9700 Pro”と同じ256bitという点が違い。つまるところ、「RADEON 9700 Pro低クロック版」ということになる。
PowerColor「EVIL COMMANDO2 RADEON 9700 Gold」、TORICA「VRD9700N-128ATVD」ともにVRAMに128のDDR SDRAMを搭載。インターフェイスはD-Sub15ピン、DVI、S-Video出力。なおPowerColorのウェブサイトではメモリクロックが275MHz(DDR 550MHz)とされており、TORICA製品においてはクロック数の詳細な数値は明かされていない。
価格は「EVIL COMMANDO2 RADEON 9700 Gold」がコムサテライト2号店で3万5200円、同3号店で3万5800円、SUPER COMで3万5980円、TSUKUMO eX.で3万5999円、USER'S SIDE本店で3万6800円、T-ZONE.PC DIY SHOPで3万8800円(以上、ASK扱い製品)、パソコン工房秋葉原店で3万3980円(輸入版)。「VRD9700N-128ATVD」がOVERTOPで3万6667円となっている。
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