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富士通、自社再生マグネシウム合金をノートパソコン『FMV-BIBLO MG』などに利用

2002年12月04日 18時59分更新

文● 編集部

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富士通(株)と富士通化成(株)、(株)富士通研究所は4日、自社回収したノートパソコンの筐体に使用されているマグネシウム合金の再生利用技術の実用化に成功したと発表した。富士通の2002年秋冬モデルのノートパソコン『FMV-BIBLO MG』と『FMV-BIBLO NB』に利用したという。併せて、マグネシウム合金筐体リサイクルの環境負荷を定量化し、採掘、精錬工程を経る通常のプロセスと比較した場合に、CO2換算で約1/6の低負荷になると発表した。

『FMV-BIBLO MG12B/M』
『FMV-BIBLO MG12B/M』

同社のノートパソコンのうち、マグネシウム合金を使用した機種では、筐体全体の重量の25~50%がマグネシウム合金という。回収したノートパソコンの筐体をそのまま再溶解すると、表面に施された塗装が燃焼して大量の粉塵や有毒なガスが発生するため、これまではリサイクルされていなかった。同社では2001年、アルカリ水溶液を利用して筐体の塗装を剥離した後に再溶解し、その溶解液の成分を調整することにより、粉塵やガスの発生なしに初期材料と同等の性質を持つ再生材料が得られるリサイクルプロセス技術を開発。今回、同プロセスの量産化技術を確立することで実用化したという。

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