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日立、ミッドレンジのモジュラー型ディスクアレイ『SANRISE9500Vシリーズ』の販売を開始

2002年12月04日 19時02分更新

文● 編集部 高橋洋子

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(株)日立製作所は4日、ミッドレンジのモジュラー型ディスクアレイ『SANRISE9500Vシリーズ』の販売を同日付けで開始すると発表した。これに伴い、ストレージ管理ソフト『JP1/HiCommandシリーズ』で同製品のサポートを開始する。出荷は2003年1月の予定。

9570V『SANRISE9570V』ラックマウントモデル

『SANRISE9500Vシリーズ』は、コントローラーボードを最大2枚、ディスクドライブを最大14台搭載可能な3Uサイズのモジュラー型ディスクアレイ。データ転送速度は毎秒760MB、2Gbpsのファイバーチャネルを採用し、コントローラー当り最大で2GBのキャッシュメモリーを搭載可能。 ラインアップは、柔軟なシステム構成に対応する『9570V』とセットモデルの『9530V』の2モデルとなり、『9570V』はラックマウントタイプと床置きタイプを用意する。ラック1台には23.9TBまで収納でき、最大で30TB(146GB HDD×224)まで拡張可能。RAID機能は、RAID 0、1、0+1、5に対応する。インターフェースは最大で4ポート、搭載可能なハードディスクのタイプは36GB/72GB/146GB。本体サイズは幅483×奥行き656×高さ129mm、重さは約44kg。

床置きタイプ『SANRISE9570V』床置きタイプ

床置きタイプの場合、搭載可能なハードディスクは14台もしくは29台となる。 『9530V』は、記憶容量が202GB/405GB/694GBの3モデルを用意する。 価格は『9570V』が657万円から、『9530V』は415万円から。

また、ストレージ管理ソフト『JP1/HiCommandシリーズ』の全ラインアップでSANRISE9500Vシリーズのサポートを開始する。これにより、上位機種『9900V』との連携が可能になるほか、統合管理ソフト『JP1/Integrated Manager』と連携することで、1つのコンソール画面でSAN環境を含めたシステム全体の監視が可能となる。そのほか、ストレージハードウェア管理製品『JP1/HiCommand Device Manager』で、ストレージデバイス管理のためのオープンなインターフェース技術“Bluefin”をサポートした。

尾形氏
(株)日立製作所 情報・通信グループ RAIDシステム事業部 事業企画本部長の尾形幹人氏

なお、同製品は、『Thunder9500Vシリーズ』として海外でも販売を開始する。同社情報・通信グループ RAIDシステム事業部 事業企画本部長の尾形幹人氏は、「海外では大容量システムを扱うことが多いが、災害などの影響もあり分散ストレージのニーズは高い。製品サイクルを2年間とすると、その中で1万台、500億円を販売したい。内訳としては、米国と欧州を中心に海外で6割を見込んでいる」としていた。

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