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NEC、音声通信とIPネットワークを統合するネットワークサーバー“iExpress5800”を発売

2002年12月03日 22時44分更新

文● 編集部

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日本電気(株)は3日、IPネットワークと音声通信を統合するネットワークサーバー“iExpress5800シリーズ”を製品化し、同日付けで販売を開始したと発表した。

“iExpress5800シリーズ”は、IPネットワークと音声通信を融合させることで、加入電話、構内交換機(PBX)などの音声環境との相互通信や、今後のVoIPサービスにも対応できるネットワークサーバー。IPネットワークを利用したデータ通信と音声通信を統合するための機能と機器をオールインワンで提供できるのが特徴。

『iExpress5800 ローエンドモデル』
『iExpress5800 ローエンドモデル』

新製品は、各種のアプライアンスサーバー(用途別サーバー)と、ネットワークユニットを19インチラックに収納したもの。アプライアンスサーバーにはファイアーウォール/認証/メール/ウェブなどの機能を搭載し、ネットワークユニットにはルーター/VoIPゲートウェイ/ADSLモデム/スイッチなどを搭載する。端末同士の接続には呼制御プロトコル“SIP(Session Initiation Protocol)”を採用。1台のラックに必要な機器を収納したことで、信頼性が向上するほか、設置や設定などの費用も削減できるとしており、運用コストも3分の1程度になるという。

ラインアップは、ユーザー数が100人までの“ローエンドモデル”、300人までの“ミッドレンジモデル”、1000人までの“ハイエンドモデル”の3製品。価格は、ローエンドモデルが570万円、ミッドレンジモデルが1200万円、ハイエンドモデルが4000万円。2003年3月1日に出荷を開始する。

ローエンドモデルは13Uのラックマウントで重量は最大93.6kg、SIP/プレゼンス(在席管理)機能やRADIUS認証機能を搭載する。ミッドレンジモデルは24Uのラックマウントで重量は179.4kg、外線2回線(PRI)と公衆網接続(VoIPゲートウェイ機能)が追加される。ハイエンドモデルも24Uで重量は225.1kg、外線が4回線となるほか、無線LANローミングとSIP-NAT変換機能が追加される。なお、上位の製品で追加される機能はオプションでも提供する。パソコン用のアプリケーションとして、Outlookとの連携やプレゼンス、インスタントメッセージ機能を搭載するパソコン用IP電話ソフト『ソフトフォン』を利用する。

同社では、今回の発表した新製品を“フェーズ1”と位置付け、第3四半期には各コンポーネントを最適化し、LSI化するなどして低価格化を図るとともに、機能や性能を強化する予定。

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