(株)エヌ・ティ・ティ エックス(NTT-X)は25日、通信対応PDAと(株)エヌ・ティ・ティドコモ(NTTドコモ)のモバイルマルチメディアサービス“M-stage(エムステージ)”を利用して、外出先などでも学習可能なeラーニングサービス“モバイルラーニングサービス”の実証実験を、26日から2003年2月25日まで実施すると発表した。
システム構成図 |
PDAによる遠隔学習は、パソコンによるeラーニングと併用することで、学習内容の補完・定着に役立つ可能性があるという。今回の実証実験では、オンラインテストの国際標準規格“QTI(Question and Test Interoperability)”準拠のテスティングソフト『Perception(パーセプション)』(開発元は英Question Mark社、NTT-Xが日本語版を提供)を使用して、インターネット上に、復習テスト教材の配信・採点を行なえるeテスティングサイトを構築する。学習者はPDAから、NTTドコモPHS網を通じてM-stage経由で同サイトにアクセスし、画面にテストを表示させる(この時点で通信回線の切断が可能)。正誤・選択肢問題に解答し送信すると、自動的に正答・得点・解説が表示される(12月中をめどに、パソコンなどによるインターネット経由でのアクセスも可能にする予定)。管理者はインターネット経由でアクセスし、学習者の学習進捗情報や成績情報を収集できる。
参加モニターは、製薬会社数社とIT関連企業である(株)アルファシステムズからの約150名。教材は、(株)メディアリング製のMR(医薬情報担当者)認定試験対策と(株)システムテクノロジーアイ製のITベンダー認定試験対策(Sun Certified Programmer for the Java2 Platform認定資格対策)。利用端末としてPocket PC 2002とNTTドコモ製のコンパクトフラッシュカード型PHS『P-in m@ster』が貸与される。