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DaviDeo DivX

DaviDeo DivX

2002年11月26日 00時00分更新

文● 伊庭 四郎

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DaviDeo DivX

ホロン

1万4800円

『GOOD』
  • 1本のアプリケーションで、DVD-Videoのリッピングからフォーマット変換、動画の分割・結合といった再編集まで可能。
  • 最新のDivX 5.02に対応し、DivX形式の動画ファイルを作成できる。
『BAD』
  • リッピングの手順が面倒で、エンコードの設定も分かりにくい。
  • ツール間の連携も不十分だ。
  • MPEGファイルやAVIファイルをエンコード元として指定できない点も残念。
DaViDeo DivX
●【ビデオCDやスーパービデオCDも作れる】 DVD-VideoをMPEG-2やMPEG-1に再エンコードして、スーパービデオCDやビデオCD形式で保存するできる。/●【オリジナルDivXプレイヤーが付属】 作成したDivXファイルはオリジナルのプレイヤーで再生可能。

 DVDレコーダーで録画したTV番組、DVD-Rに保存しておいたプライベートビデオなど、DVD-Video(General)のリッピングや簡単なオーサリングを可能とするツールが「DaViDeo DivX」だ。DVD-Videoから取り出したファイル(.vobファイル)をMPEG-2、MPEG-1形式ファイルにエンコードできるだけでなく、DivX 5.02のエンコードエンジンを利用することでDivX形式のファイルも作成できる点がポイント。DVDライティングソフトの「neoDVD standard 4」が付属するため、再編集したムービーをDVDに書き込むこともできる(neoDVD standard 4を省略した廉価版パッケージ「DaViDeo DivX Pure」が、11月29日に1万1800円で発売予定)。

DivX形式変換
●【DVD-VideoをDivX形式に変換】 「.ifoファイル」に含まれる映像の制御情報を自動的に読み出し、キャプションや音声のモードを指定できる。DVDプレーヤーがインストールされていれば、プレーヤー上でのプレビューも可能だ。

 ただし、ツールのリッピング機能に関しては使いにくい面も見られ、例えばDVD-VideoをDivXに変換する場合、映像コンテンツが含まれる.vobファイルと制御情報が含まれる.ifoファイルをツール上で確認し、いったん手動で任意の作業フォルダにコピーする必要がある。DVDから直接リッピングできず、映像コンテンツをチャプター単位で切り出せないのは気になる点だ。なお、CSSプロテクトのかかったDVD-Videoから直接ファイルを抜き出すことはできないが、すでにリッピングされたファイルのフォーマット変換・再編集は可能だった。

AVI分割機能 簡易ライティング機能
●【AVIファイルを分割する】 AVI分割機能を利用すれば、作成したファイルから任意のシーンを抜き出すことができる。TV録画から、CMだけをカットしたい場合にも便利。●【作成したファイルをCD-Rに保存】 簡易ライティング機能が付属しているため、作成したファイルをCD-R、DVD-Rなどに記録できる。なおフォーマット変換の際、メディアの容量にあわせて作成されるファイルを自動分割させておくこともできる。

 MPEG-1/MPEG-2ファイルを作成する場合は、ツール上のスライダーを動かすだけでエンコード品質とファイルサイズを調整できるが、DivXでは専用のツール上で設定する必要があり、最終的に作成されるファイルサイズも確認できない。とはいえ、DVD-Videoの映像をリッピングして再編集し、DivX形式で圧縮してCD-Rに記録できるなど、映像コレクションの整理整頓には威力を発揮するツールだろう。

DaViDeo DivXの主なスペック
製品名 DaViDeo DivX
OS Windows 98 SE/Me/2000/XP
CPU PentiumIII、Pentium 4、CeleronまたはAthlon、Athlon XP-700MHz以上
メモリ 128MB以上
HDD 5GB以上
出力可能メディア HDD、CD-R/RW、DVD-RAM、DVD-R/RW、DVD+RW/+R(対応光メディアドライブは同社Webサイトを参照)

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