(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモとグループ8社は21日、ISP(インターネットサービスプロバイダー)向けに、iモード対応携帯電話(ムーバ)用パケット網(PDC-P網)インターフェースの提供を開始すると発表した。これにより、ISPがiモード対応携帯電話のユーザーに、iモードと同様の、あるいは独自のサービスを提供できるようになる。対象となるのは第一種および第二種電気通信事業者。同日付けで総務大臣に届け出を行なった。
接続イメージ |
提供する機能は、発信者電話番号と位置情報を提供する機能(ユーザーが事前設定した場合のみ)“発信者電話番号及び位置情報提供機能”のほか、iモード対応携帯電話機からウェブサイトにアクセスするためのポータルサイト接続機能(iモードのメニューサイト接続相当)とインターネット接続機能の“WEBアクセス機能”、“メール機能”。メール機能では、ISPのメールサーバーとiモード対応携帯電話を接続し、プッシュ型のメッセージ受信とプル型のメッセージ受信を行なえるようにする(iモードのセンタ問い合わせ機能相当)。接続回線は“高速ディジタル専用線”(1.5Mbps、6.3Mbps)。網使用料は、接続装置使用料が1.5Mbps(1ポート)で月額12万4869円、6.3Mbps(1ポート)で月額38万221円、位置情報提供機能利用料が1.5Mbps(1ポート)で月額29万3368円、6.3Mbps(1ポート)で月額117万3475円となる。このほか、接続装置設定の工事費が必要。
ユーザーが利用する場合、パケット通信サービスの“デュアル/ライトプラン”の契約のほか、ISPとの契約が必要。ISPとの接続にはパケット通信料が必要で、料金は、基本使用料が月額150円、通信料がパケットあたり0.3円(1ヵ月の総パケット数が10万400パケットを超える場合、超えた部分のパケット通信料は1パケットあたり0.2円となる)。