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ネットワーク業務の効率向上のために、問題点を総合的に洗い出すネットワーク管理ツールを利用せよ

【特別企画・ネットワーク管理ツールガイド】高効率ネットワークを目指す!

2002年11月22日 09時32分更新

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ネットワーク管理には大きく分けて2つの側面がある。障害発生に備えるネットワークの監視や、負荷の高い箇所を見つけるための現状【分析】と、その結果に基づく問題の解決、すなわち構成変更や機器の調整といったシステム【制御】である。この際、日常業務としてのメンテナンス(データのバックアップやサーバアプリケーションのパッチ当て)、あるいは集中管理のきわめて困難なインフラの物理的な点検、クライアントの面倒については別の問題としておきたい。

分析手段として最も普遍的に用いられるのは、パケットアナライズであろう。言うまでもなく、現在のほとんどの企業内ネットワークは、TCP/IP技術をベースとしており、機器間でIPパケットをやりとりすることで成立している。ネットワーク経路の途中、あるいはサーバが受け取るパケットには各種情報が含まれており、それを定期的に監視することでネットワークのトレンドをある程度把握できる。

クライアントが無秩序に活動するネットワークにおいては、特定のクライアントから不要パケットが連続して送出されてネットワーク全体の負荷が上昇してしまうというのも、よくある具体事例である。このような問題を把握してこそ次のステップに進める。しかし、膨大に流通するパケットから、目的のものを迅速に抽出し、理解しやすい形として正しくデコードしなければ分析はままならない。

それを行なうのがパケットアナライザやSniffer(スニファ)と呼ばれるツールである。各クライアントからのさまざまなプロトコルに対応した分析ツールを用いれば、リアルタイムモニタやグラフ表示によって問題点の発見に役立つ。

eEye Iris

住友金属システムソリューションズ
(ソフトウェアプロダクト部)

eEye Iris
eEye Iris

リアルタイムでパケットをキャプチャし、その内容の表示・構造解析・デコードを行なうネットワークアナライザ。開発元は米国eCompany社(http://www.eeye.com/)で、Windows NT 4.0およびWindows 2000に、Internet Explorer 4.01以降がある環境で動作する。ネットワークに対して内向き/外向きの両トラフィックに関してパケットキャプチャを行ない、クライアントの各セッションを管理者側で復元表示。またテスト用のパケットを送出する機能もあり、ネットワーク上にあるファイアウォールの動作検証も可能だ。トラフィックフィルタ、統計グラフ表示、外部アタック記録などの機能を備える。

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