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ボーランド、ソフトウェア開発者向けカンファレンス“Borland Conference 2002 Tokyo”を開催

2002年11月19日 20時33分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

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基調講演では、ボーランド(株)のパートナー企業によるソリューションの紹介も行なわれた。最初に登壇した、富士通(株)ソフトウェア事業本部ミドルウェア事業部事業部長代理の今田和雄氏は、富士通のアプリケーションサーバー製品『InterStage Application Server』とボーランドの『Borland JBuilder』を組み合わせて提供することを発表した。

富士通(株)ソフトウェア事業本部ミドルウェア事業部事業部長代理の今田和雄氏富士通(株)ソフトウェア事業本部ミドルウェア事業部事業部長代理の今田和雄氏

『InterStage Application Server』は、J2EE、XML、ウェブサービスに対応したアプリケーションサーバー。今年5月の時点で4万8000サーバーを出荷しているという。今田氏によれば、開発環境として『Borland JBuilder』を採用することで、アプリケーションのライフサイクルを一括で管理することが可能になるという。『InterStage Application Server』と『Borland JBuilder』を組み合わせた製品は来年の初頭にリリースする予定だという。

次に、サン・マイクロシステムズ(株)常務取締役インテグレーション・デベロッパー、Sun ONEパートナー事業担当の末次朝彦氏は、同社のJava技術について紹介した。

サン・マイクロシステムズ(株)常務取締役インテグレーション・デベロッパー、Sun ONEパートナー事業担当の末次朝彦氏サン・マイクロシステムズ(株)常務取締役インテグレーション・デベロッパー、Sun ONEパートナー事業担当の末次朝彦氏

特にマイクロソフトの.NETとの違いについては、.NETがシステム間の接続性を特徴とするのに対し、Java技術はポータビリティーが高いことを挙げた。また、政府の“e-Japan重点政策”にも挙げられているユビキタス・コンピューティングにも触れ、“Anytime,Anywhere,Anybody”というJavaの特徴を生かせる分野であると語った。

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモiモード事業部iモード企画部長の夏野剛氏は、モバイル端末で動作するJavaアプリケーションの市場展望を紹介した。

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモiモード事業部iモード企画部長の夏野剛氏(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモiモード事業部iモード企画部長の夏野剛氏

夏野氏は、モバイル端末市場では技術的に特異なことは重要ではなく、マーケットがその技術によって広がるかどうかが重要であると前置きし、モバイル端末の場合、特にアプリケーションが価値を持ち、パソコンのコンテンツ市場と相互に刺激しながら拡大しているため、マーケットの拡大にはいかにオープン性を獲得するかが重要であると語った。

また、次世代の携帯電話で提供するアプリケーションの展望にも触れた。現在の“iモード”対応携帯電話と次世代携帯電話では、“iモード”サービスのアプリケーションレイヤーを共通化することで、同じサービスを提供できるようにし、よりスムーズな移行を可能にするという。次世代の“iモード”サービスで提供するサービスについては、パソコンと異なり自分で持ち運ぶことを生かし、「リアルな世界のバリューチェーンに連携した、切符の購入などと連携したサービスを実現したい」と語った。

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