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シャープ、『[定本]育児の百科』『Q&A暮らしの中の法律相談』やメモ機能を搭載した電子辞書2製品を発売

2002年11月18日 17時14分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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シャープ(株)は18日、電子辞書の新製品として、業界初となる(株)岩波書店の育児書『[定本]育児の百科』や(株)明石書店の『Q&A暮らしの中の法律相談』を収録した『PW-9600』と、メモ書き機能を搭載し、幅120×奥行き90×厚さ13mm(最薄部9.9mm)とコンパクトな『PW-S7000』の2機種を28日に発売すると発表した。希望小売価格はいずれも4万5000円。

PW-9600&PW-S7000
『PW-9600』(左)と『PW-S7000』

PW-9600は、広辞苑(第五版)、ジーニアス英和/和英辞典、カタカナ語辞典などの学習向け辞典のほか、日常生活に役立つ『家庭の医学』、[定本]育児の百科、Q&A暮らしの中の法律相談など、合計16冊分を収録した電子辞書。QWERTY式のキーボードを搭載し、全収録辞書を対象にした串刺し検索機能や、検索結果の一部をキーワードにさらに検索する“Sジャンプ”機能を搭載し、9/12/16/24/48ドットの5種類のフォントサイズに表示を切り替えられる。液晶ディスプレーは5.4インチ/高反射FSTNで、表示解像度と色数は320×240ドット/モノクロ。単4アルカリ乾電池2本で約100時間動作する。本体サイズは幅139×106.8×14.8mm、重量は約235g(電池込み)。

[定本]育児の百科 Q&A暮らしの中の法律相談
PW-9600に収録された岩波書店の“[定本]育児の百科”は、本文だけでなくイラストも併せて収録されている明石書店の“Q&A暮らしの中の法律相談”の画面

PW-S7000は、前述の学習向け辞典9冊の全文データと人名/地名/作品名/季語/慣用句の5つの小辞典に加え、メモ書き機能を搭載したビジネス向け電子辞書。メモ書き機能は、自由記述のほかに時刻表/会議メモ/出費メモなど5種類のテンプレートを持つ。辞書の検索結果にメモを添付することも可能。メモは1件あたり最大600文字まで記録可能。キーボードはQWERTY式で、検索機能やSジャンプ機能、フォントサイズの切り替えなどはPW-9600と同等。液晶ディスプレーは4.3インチ/高反射FSTNで、表示解像度と色数は320×240ドット/モノクロ。単4アルカリ乾電池1本で約65時間動作する。本体重量は約160g(電池込み)。

メモ書き機能 メモ表示
PW-S7000で広辞苑から“ノーベル賞”を引いたところ。メモが添付されていると、画面の右上にタブが追加される切替ボタン(指先のところ)を押すとメモ画面に表示が切り替わる。記者発表会で展示されたサンプル機では、近年のノーベル賞受賞者の名前(田中さんら)がメモとして記述(添付)されていた

同日、都内で2製品の記者発表会が行なわれた。PW-9600については「少子化が進む昨今においても需要が高まっている育児関連雑誌・書籍を、電子辞書としては初めて収録した。テキストだけでなくイラストも併せて収録しており、女性ユーザーや育児・教育に関わる男性、高齢者層にも積極的にアピールしていきたい」(開発担当者)と説明した。また、PW-S7000のメモ機能は「タイトルや内容だけでなく日付でも検索できる。カレンダー表示にすると、メモを記録した日にドットが表示されるほか、日付の範囲を指定して検索することも可能。メモ書きをしても、どこかに置いて紛れてしまうというビジネスマンに使ってほしい」と特に検索機能の利便性を強調していた。

キーボード
発表会資料より。キートップも工夫されており、隣のキーとの押し間違えがないよう、指先でキーの境目が分かるような仕組みが新たに採用されたとのこと

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