米IBM社とシャープ(株)は15日、企業のアプリケーションやデータベース、電子メールやスケジュールに、モバイル環境からアクセスするためのLinuxベースのモバイルソリューションを共同で開発し、グローバルに事業を展開することで合意したと発表した。これは、企業向けソリューションのプラットフォームにと組込み型Linuxを導入するIBMの戦略と、LinuxとJavaを搭載したPDA“ザウルス”を法人市場へ展開するシャープの戦略が合致したことによる。
これにより、IBMは、“IBM WebSphere Everyplace Access(WEA)”などのLinux/Javaによるモバイル機器向けのインフラとミドルウェアを提供し、シャープは、それらが動作する基本プラットフォームをLinux/Java搭載ザウルスとして提供する。併せて、アプリケーションを開発するためのオープンソースの開発ツールや開発リソースも提供する。
両社は、2003年半ばをめどに米国より導入を進め、順次世界展開を進めるとしている。