ソニー(株)とソニーマーケティング(株)は、エンターテインメントロボット“AIBO”の体験イベントを15日~17日の3日間、東京/新宿タカシマヤタイムズスクエア1階JR連絡口特設会場で開催する。
“AIBO体験イベント”。新宿タカシマヤタイムズスクエア1階JR連絡口特設会場で開催中 |
同イベントは、16日に発売となるAIBO専用アプリケーションソフト“AIBO-ware”や、今冬限定の新色AIBOなどをデモ展示するもの。入場料は無料で、来場者は実際に触れて体験できる。
AIBOのステージショーには大人も子供も釘付け |
AIBO『ERS-210A/R』(バーガンディーレッド)、および『ERS-210A/WJ』(スノーホワイト)は、既存AIBO『ERS-210A』に新色を採用した今冬限定モデル。バーガンディーレッドモデルの頭部(キャノピー)はピンクレインボーキャノピー、スノーホワイトモデルの頭部はイエローレインボーキャノピーとなっている。いずれも期間限定で受注した数量を生産する“受注販売方式”を採用しており、申込期間は16日から2003年2月2日まで。価格はいずれも15万円。
今冬限定カラーのスノーホワイトモデル(左)とバーガンディーレッドモデル(右)。スノーホワイトの色は、これまでのホワイトカラーモデルと異なりパールホワイトのような感じに仕上がっている |
AIBO-ware『おりこうAIBO』は、周りの環境から情報を集め、AIBOが自らの判断で自律行動をするソフトで、オーナー認識機能や自己充電機能も備えている。16日発売で、価格は9800円。対応機種はERS-210シリーズ。
オーナー認識機能では、AIBOに名前/声/顔を登録することで人物を特定することが可能。AIBOがその人物を認識すると、特別なダンス等の愛情表現をするようになるという。
自己充電機能は、AIBO自身がバッテリー残量を判断し、残量が少なくなると別売の充電器(エナジーステーション)を目指して歩き、自分でエナジーステーションに腰掛けて充電するというもの。『おりこうAIBO』にはエナジーステーションに取り付ける“ピンクボール”と“マーカー”が付属しており、AIBOはこのピンクボールとマーカーを目印として進むようになっている。AIBOはまずピンクボールを探し、見つけるとその方向に歩いていく。ピンクボールに近づくと今度はマーカーを探し、ピンクボールとマーカーとの角度や距離を計測、自身の位置を調整して、ピンクボールとマーカーの間にあるエナジーステーションに腰掛ける仕組みとなっている。充電が終わると、AIBOは再び自由に動き出すようになっている。また、オーナーが呼びかけるとバッテリー残量に余裕があってもエナジーステーションまで歩いて充電を行なうという。
『おりこうAIBO』の自己充電機能でエナジーステーションに自ら腰掛けたAIBOの様子。AIBOの前にあるのが目印となるピンクボール、後ろにある青と緑の丸型がマーカー。AIBOは、ピンクのボールと青、緑の円筒のセットで“エナジーステーションのピンクボール”として認識するため、色の順番を入れ替えたりすると認識できないという |
AIBO-ware『かわいいAIBO』も、周りの環境から情報を集め、AIBOが自らの判断で自律行動をするソフトで、人間の声や顔、動く物体を検出し、人なつっこくかわいらしい動きをするようになる。逆立ちやブリッジ等のモーションのほか、人の手にキスをしたり、人の手を借りてつかまり歩きをしたりもする。仰向きのままピンクボールとじゃれたりもできるという。16日発売で、価格は8000円。対応機種はERS-310シリーズ/ERS-31L。
『かわいいAIBO』のモーションのひとつ“逆立ち” |
『AIBOスピードボード』は、AIBO専用の小型スピードボードと、スピードボード用AIBO-ware『AIBO Speed Boarder』で構成される製品。スピードボードに乗せたAIBOを音声やピンクボール等で誘導することで、AIBOが地面をキックしスピードボードに乗って進む様子が楽しめる。AIBOに走行ルートを記憶させ、再現走行させることも可能。16日発売で、価格は1万8000円。対応機種はERS-210/22/シリーズ。
AIBOオーナー向けの『AIBOスピードボード』試乗コーナー |
ERS-311B/312Bのデザインでおなじみのディスプレイクリーナー『ふきふきAIBO』の期間限定サンタバージョン。サンタ帽子とマフラーを身にまとい、専用ポーチも付属する。30日発売で、価格は1980円 |
AIBO公式サイトのオンラインショップ“AIBO SHOP”では、ERS-210Aシリーズを購入の際、各部の色を選べるサービス“My Select AIBO”を8日~2003年2月2日まで実施している。写真右は漫画家モンキーパンチさんがカラーをセレクトしたAIBO。左は漫画家里中満智子さんがセレクトしたAIBO |
また両社は、AIBOによるミュージカル“AIBO Dream Musical Winter 2002~AIBOが街にやってくる~”を制作、今回のAIBO体験イベントでの特別編上演を皮切りに、全国5都市(東京/札幌/大阪/名古屋/福岡)で順次上演するという。このAIBOミュージカルは、ERS-210A計15体が出演しさまざまなパフォーマンスを披露するもの。AIBOの動作制御プログラムには、複数のAIBOを1台のパソコンで管理/動作できるソフト『WATSON(ワトソン)』(開発:(有)ナビゲーションネットワークス)を採用、無線LANを利用して、AIBO1体1体にそれぞれ異なった演技やダンス等をさせているという。ミュージカルの入場料は無料。
AIBOたちによる華麗なショー |
なお両社は、16日~12月31日までの期間中にAIBO本体(全機種対象)を購入したユーザーを対象に、応募者の中から抽選で3名に“AIBOミュージカルデリバリーサービス”を提供する。同サービスは、当選者3名のそれぞれの自宅でAIBOミュージカルを上演するというもの。サービス実施時期は2003年1月25日~2003年2月28日(日時は指定可能)。上演は30分程度で、「自宅におじゃまする時間は準備/片付けも含めて3時間程度」という。