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IIJ、企業のITリソースをコンポーネント化して提供する“リソース・オンデマンドDCサービス”を発表

2002年11月14日 20時52分更新

文● 編集部 高橋洋子

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(株)インターネットイニシアティブは14日、企業のITリソースをコンポーネント化して提供する新しいデータセンターサービス“リソース・オンデマンドDCサービス”の受注を同日付けで開始すると発表した。サービスの提供開始は来年2月1日の予定。

鈴木社長
記者発表会で挨拶するIIJ代表取締役社長の鈴木幸一氏

同サービスは、企業のITマネジメントで必要とされるさまざまな要素をコンポーネント化し、IIJのデータセンターを通じて提供するもの。電源や空調設備、スペース、ラックなどの“ファイシリティー”、インターネット接続や広域LANサービス、CDN JAPANなどの“ネットワークサービス”、データマネージメントやメールやウェブのゲートウェイサービスなどの“アウトソーシング”および基本的なオペレーションサービスをコンポーネント化して提供し、インテグレーションなどには個別に対応する。同社では、従来からシステムの一部をコンポーネント化して提供していたが、今回はサーバーリソースにも対応を行なったことが大きな特徴となっている。

ほとんどのサービスは、原則的にノンストップで提供するほか、コンポーネントごとにSLAを導入することも検討している。これにより、ユーザーは、必要に応じたサービスを短期間に調達可能となるため、ITリソースの管理や運用に費やしていたコストを削減できるという。同社では、米同時多発テロなどにより災害時にも安全なシステムへのニーズが高まったとし、横浜と埼玉に都市型のデータセンターを構築、同サービスの開始と同時のオープンを予定している。IIJ代表取締役社長の鈴木幸一氏は、「将来におけるデータセンターの役割を見据えながら、現時点におけるストラテジーをきちんと実行していきたい」としていた。

埼玉DC予想模型
“埼玉第1データセンター”完成予想模型

なお、同サービスは、IIJをはじめ、関連会社の(株)アイアイジェイテクノロジー、(株)クロスウェイブ コミュニケーションズ、(株)ネットケアが共同で提供するもので、IIJグループとして総合的なネットワークサービスが可能になるとしている。

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