記者発表会では、最初にシャープ常務取締役通信事業統括の御手洗顕氏が挨拶した。
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シャープ(株)常務取締役通信事業統括の御手洗顕氏 |
御手洗氏は、無線LANの普及や携帯電話の高機能化、ノートパソコンの小型化など、モバイル環境の現状を紹介し、そのうえで、今回発表された2製品について、「ザウルスこそがもっとも求められる携帯ツール」であると紹介した。
引き続き、通信システム事業本部モバイルシステム事業部長の宇野裕史氏が、新しい“ザウルスシリーズ”の事業戦略を紹介した。
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シャープ通信システム事業本部モバイルシステム事業部長の宇野裕史氏 |
宇野氏によると、モバイルツールでよく利用される機能を調査した結果、以下の5つの機能がよく使われるものであることが分かったという。
- プレゼンテーションを行なう
- 議事録をとる
- メールで連絡する
- インターネットで調べものをする
- 在庫管理や見積書を作成する
これまでは、このような機能を利用するためにはノートパソコンを持ち歩かなければいけなかったが、『SL-C700』を利用すれば、ここにあるすべての機能を実現できるとし、「それでもノートパソコンを持ち歩きますか?」と問いかけた。
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宇野氏のプレゼンテーションは『SL-C700』を用いて行なわれた |
また、ソフトウェア開発コミュニティーの現状にも触れ、全世界で3万3000人が開発者として登録しており、すでに550本あまりのアプリケーションが開発されていると紹介した。なお、日本語に対応したアプリケーションはそのうち50本程度で、現在シャープが動作を確認した20本が、シャープの“ザウルスシリーズ”向けウェブサイト“ザウルス宝箱”を通じて提供されているとのことだ。
最後に、通信システム事業本部商品企画部長の藤原齋光氏が、『SL-C700』の機能について、デモを交えながら紹介した。
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シャープ通信システム事業本部商品企画部長の藤原齋光氏 |
デモでは、藤原氏自身が出張して客先でプレゼンテーションを行なうことを想定し、“ザウルスショット”による地図取り込みや、“イメージノート”を利用したプレゼンテーションなどを紹介した。
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パソコン上で“F10”キーを押すと、印刷メニューが現われ、『SL-C700』に印刷イメージを送ることができる |
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『SL-C700』に取り込んだPowerPointのプレゼンテーション資料。“イメージノート”を利用してプレゼンテーションを行なうこともできる |
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出張の最後には『HancomMobileWord』を利用して報告書を作成する。そのままメールに添付して会社に送信すれば、移動中にすべての業務を完了できる |
藤原氏に今後の製品ラインナップについて伺ったところ、現在販売されている『SL-A300』と、今回発表された『SL-B500』、『SL-C700』をベースに、基本コンセプトは大きく変えることなく展開するとの回答が得られた。
記者発表会場には、現在サードパーティーによって開発が進められている周辺機器やアプリケーションも展示されていた。
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(株)アックスが開発している、組み込みLinux向けGUI環境『式神 2.0』。“ザウルスシリーズ”に標準で搭載されているGUI環境『Qtopia』と異なり、Linuxのフレームバッファーを直接操作するのではなく、X Window System上で動作する。“式神プロジェクト”として、オープンソースで開発されている製品だ |
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ブラザー工業(株)が展示していたモバイルプリンター『MW-100』。Pocket PCに対応した製品がすでに販売されており、ザウルス向けのモデルは現在開発中 |
| (株)シーイーシーのPowerPointファイル圧縮ソフト『Impactica for PowerPoint』。PowerPointファイルを、動画や音声も含めて10分の1程度のサイズに圧縮できる。来年夏頃にリリース予定だ |
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シャープが販売中の35万画素のデジタルカメラカード『CE-AG06』 |