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NECフィールディング、無線LANの電波状況をシミュレーションするASPサービス“RADIOSCAPE-PRO”を開始

2002年11月06日 20時09分更新

文● 編集部

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エヌイーシーフィールディング(株)は6日、企業の無線LANやホットスポットの構築の際に、電波の実効範囲やほかの機器による電波干渉などを解析し、最適なアクセスポイントの設置場所をシミュレーションするサービス“RADIOSCAPE-PRO(ラジオスケープ・プロ)”を5日に開始したと発表した。

“RADIOSCAPE-PRO”は、日本電気(株)の研究開発組織“NECラボラトリーズ”が開発した無線通信技術や高速演算処理技術などを利用して、同社が企業向けのASPサービスとして提供するもの。

オフィスや家屋のレイアウト、パソコンや電子レンジをはじめとする電子機器の設置場所などを、インターネット経由で“NECフィールディング ASPセンター”に送信するだけで、電波の実効範囲や他の機器による電波干渉などの伝搬状況を解析し、最適なアクセスポイントの設置場所や設置数を、数分から数十分程度の短時間でシミュレーションできるのが特徴(床面積600m2で、無線機器がIEEE 802.11bなどの場合の演算時間は約4分)。レイラウチング法による電波伝搬解析手法をベースにしているという。アンテナ設置台数は最大10台(電子レンジ含む)、建物階数は最大5階で、最大レイアウトエリアは250m×250m(シミュレーション対象は屋内のみ)。

ASPセンターに送信するオフィスレイアウトのデータは、床/壁/ドア/家具/オフィス什器/家電/オフィス機器などのアイコンを利用したグラフィカルユーザーインターフェースにより作成できる。各アイコンには寸法や素材などを細かく設定でき、素材ごとに設定された電波の透過損失や反射係数などから精度の高いシミュレーションが行なえるという。対応する無線システムは、IEEE 802.11b(2.4GHz帯)とIEEE 802.11a(5.2GHz帯)、Bluetoothなど。クライアントの対応OSはWindows 98/98 SE/Me/2000/XP(XPは11月末サポート予定)。

料金は、月額9万2000円(1ID、50回/月の利用の場合)から。同社では、3年間で300ユーザーへの提供を見込んでいる。

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