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独SuSEがデスクトップLinuxへの取り組みを本格化

2002年10月31日 00時00分更新

文● 編集部

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独SuSE Linuxは、企業向けデスクトップLinux製品を2003年1月より順次提供することを発表した。

今回発表されたのは、2003年1月に発売される予定の『SuSE Linux Office Desktop』と、2003年第一四半期中にリリースされるという『SuSE Linux Enterprise Desktop』。いずれも事業所向けのデスクトップLinux製品としてリリースされる。

『SuSE Linux Office Desktop』は、おもに中小規模の事業所をターゲットにした製品。インストーラ『YaST2』や、商用の『Acronis OS Selector』を利用し、既存のWindows 95/98/2000/XP環境を破壊することなく、容易に統合することができる。また、『StarOffice 6.0』の搭載や、Windowsアプリケーション実行環境『CrossOver Office 1.2』などを利用することで、中小規模の事業所が必要とするツールをすべて提供できるとしている。

『SuSE Linux Office Desktop』は、90日間のインストールサポート付きで、139ユーロで発売される。

また、2003年第一四半期に登場する予定の『SuSE Linux Enterprise Desktop』は、大規模な事業所向けのパッケージとなり、中央での一括管理を容易にすることに注力したものとなるようだ。すでにドイツ国内の保険会社などで運用されているといい、230箇所に分散した3000台以上のPCワークステーションを利用しているそうだ。現在ほかの保険会社で1000台以上のPCをLinuxに移行しているという。

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