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NCジャパン、オンラインゲーム『リネージュ』を利用したネットカフェ支援事業を開始

2002年10月30日 19時34分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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エヌ・シー・ジャパン(株)は30日、インターネットカフェやマンガ喫茶などオンラインゲームを楽しめる環境を備えた施設(以下、ネットカフェと呼称)を支援するための事業“NCSP(NetCafe Service Program:ネットカフェ・サービス・プログラム)”を11月に開始すると発表した。

野辺社長
都内で行なわれた発表会で説明を行なうエヌ・シー・ジャパン代表取締役社長の野辺継男氏

NCSPは、ネットカフェ事業者に対し、同社が提供するオンラインゲーム『リネージュ』の無料利用など各種サービスを提供するもの。『リネージュ』は、韓国で1998年に正式スタートし、現在ワールドワイドで600万人のユーザーを持つオンラインRPG。日本での累計ユーザーアカウント数は27万人で、アクティブユーザー8万人となっている。

NCSPは、1)“ネットカフェ De リネフリー”サービス、2)リネージュ・ライセンシー会、3)公認ネットカフェ導入/運営サポートプログラム、4)公認ネットカフェ向けキャンペーン&イベント、5)ネットカフェホームページバナー“アフィリエイト”プログラム、6)リネージュ公式ホームページによる公認ネットカフェの紹介、といったサービスで構成される。なお公認ネットカフェとは、『リネージュ』に関し商用利用許諾を同社と締結したネットカフェ事業者が運営する店舗のこと。

“ネットカフェ De リネフリー”サービスは、公認ネットカフェで来店者が『リネージュ』をプレイする場合、ユーザー課金を免除するというもの。既に『リネージュ』の利用ユーザーで時間課金を選択している来店者の場合も、公認ネットカフェでプレイしている間は購入済の時間が減少しない仕組みとなっている。

リネージュ・ライセンシー会は、公認ネットカフェ事業者が自動的に加盟するもので、同社は加盟事業者に対しオンラインゲーム全体の推移や商用利用における状況等の情報を提供する。公認ネットカフェ導入/運営サポートプログラムは、公認ネットカフェに対し、販促物の無償提供、カフェスタッフ向けのフリーアカウントの提供、インターネットやFAXによる情報提供、ログデータや利用時間集計等のウェブレポート提供、電話メールでのサポート、店舗スタッフのトレーニングなどを行なうもの。

公認ネットカフェ向けキャンペーン&イベントとしては、ネットカフェでのプレイ時簡に応じて各種ゲームアイテムをユーザーにプレゼントする“アイテムゲットキャンペーン”を11月に、“リネージュ体験会”を12月末にそれぞれ実施するという。

ネットカフェホームページバナー“アフィリエイト”プログラムは、公認ネットカフェのホームページに『リネージュ』の新規ユーザーを募集する専用バナーを設置し、新規登録ユーザーの獲得数に応じて事業者に成功報酬を支払うというもの。リネージュ公式ホームページによる公認ネットカフェの紹介では、店舗の情報を掲載しユーザーを誘導するという。

ネットカフェ事業者が支払うNCSPの料金体系は従量制で、1000時間までが1時間40円、5000時間を超えると1時間10円となる。現在、公認ネットカフェ数は250店舗、ネットカフェ利用のユニークユーザー数は1万人、ネットカフェでのユーザー1人あたりの平均利用時間は月17時間という。同社はNCSPを導入することで、2003年9月には公認ネットカフェ数を600店舗に、ユニークユーザー数を3万人に、平均利用時間を月25時間にしたいとしている。

同社代表取締役社長の野辺継男氏は、「NCSPはネットカフェのさらなる発展を支援するもの。『リネージュ』は、韓国でPC-VANの成長と共に市場を形成した。日本市場ではこれまでホームユーザーを中心に成長してきたが、リネージュの特徴は他プレイヤーとコミュニケーションを取りながら楽しめること。ネットカフェでリアルなコミュニティーと融合することで、リネージュの醍醐味を実感できるだろう」としている。

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