パーソナルメディア(株)は22日、(株)岩波書店から刊行されている『岩波新漢語辞典第二版』を電子化し、多漢字BTRON仕様OS『超漢字4』に対応した電子漢和辞典『超漢字岩波新漢語辞典』を11月15日に発売すると発表した。同社のウェブサイトで直販し、価格は7000円。
『超漢字岩波新漢語辞典』 |
『超漢字岩波新漢語辞典』は、最大150万字の収録が可能なTRONコードを使用することで、辞書内のすべての漢字を文字コード化し、JISやUnicodeなどで併用する外字や図形イメージを使用しない電子辞書。そのため、書籍版で使用されている漢字の字形を忠実に再現するほか、辞書の内容をワープロソフトなど、ほかのウィンドウにコピーした場合でも、すべての漢字を通常の文字(JIS第1・第2水準の文字)と同様に処理できる。
常用漢字1945字と人名用漢字285字のほか、国字を含め旧字体・異体字など約1万1800字の親字を収録する。親字以外の漢字も含めると、漢字の総数は1万2000文字以上で、このうち、JIS第1・第2水準に含まれないTRONコードの文字は6300文字以上、JIS第1・第2水準にもJIS補助漢字にも含まれない文字は2700文字以上となる。さらに熟語として、字音語のほかに、漢字表記の定着した和語(特に熟字訓)や外国語の音訳語など、約3万6000語を収録する。
漢字の構成部品(ヘンやツクリ)や異体字から、読み方や正式な部首が不明な漢字を入力できる、超漢字4に付属した検字ユーティリティー『文字検索』との連携が可能で、『康煕字典』の各ページの画像イメージを収録した電子辞書『超漢字康煕字典』(直販価格2万5000円から)と組み合わせて、両辞書の串刺し検索も可能となる。