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NTT-ME、PDAを利用した無線IP電話のトライアルサービスを開始

2002年10月21日 23時11分更新

文● 編集部 高橋洋子

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(株)エヌ・ティ・ティ エムイーは21日、PDA端末を利用した無線LANによるIP電話のトライアルサービス“NeoMobile(ネオモバイル) IP電話トライアル”を23日に開始すると発表した。本日付けでモニター登録の受付を開始する。

“NeoMobile IP電話トライアル”は、IEEE802.11b対応の無線LAN技術を利用したIP電話サービス。8月に開始した無線LANインターネットアクセスサービスの際に無償貸与を行なった(株)日立製作所のPDA『NPD-10JWL』を利用したコースと、 Pocket PC 2002を搭載した日本ヒューレット・パッカード(株)のPDAを利用したコースを用意する。これにより、モニター同士のPDA端末や一般加入電話(03/04地域と0120)への発信をはじめ、HPの端末を利用したコースでは、携帯電話/PHSへの発信や一般加入電話からの着信にも対応する。それぞれの端末には同サービス専用のIP電話番号を付与する。

トライアル概要
“NeoMobile IP電話トライアル”概要

同サービスを利用した通話は、専用ソフトウェアの入力フォームに電話番号を入力して行なうことになる。

ダイヤル電話帳からダイヤル入力

接続“接続中

セッション“セッション画面

日立PDA
“ネオモバイル対応の日立製PDA

トライアル期間は12月までを予定しており、その間の月額基本料金およびPDA/携帯電話/PHSに発信する際の通話料金は無料となる。(通話1回あたりの連続通話時間は最大60分)。一般加入電話への発信については2000円分までが無料となる。 対応エリアは、東武鉄道の新越谷駅/浅草駅/池袋駅、相模鉄道の横浜駅/大和駅/緑園都市駅/湘南台駅、am/pmの1番町本社ビル店/デリスタウン東戸塚店、富士ゼロックス直営ショールーム“DOCUMENT HUB Akasaka”、NTT-ME本社(アーバンネット大手町ビル16階)。モニターの募集人数は約500名で、HP端末コースについてはNeoMobileのページで申し込みを行なえ、日立端末を利用しているNeoMobileモニターには応募方法をメールで送付する。

同サービスの開始にあたり、モニター登録者を対象に、日本HPのPDA『iPAQ Pocket PC H3950/3850』と無線LANカードなどのオプション製品をセットにした“HP iPAQネオモバイル無線LANパック”をキャンペーン価格で販売する。 H3950のタイプは限定60台で価格は6万5000円、H3850のタイプは限定100台で5万8800円。11月上旬に専用ページで申し込みを開始する。なお、同キャンペーンで商品を購入してモニターの登録まで行なうと、通常は2000円分となる一般加入電話への無料通話料金が5000円となる。

商用化の開始時は、現在提供中のIP電話サービスのモバイル版としてラインアップし、料金は、NeoMobileの月額基本料金とは別に1000円程度、一般加入電話への発信料金は3分で10円程度になるという。また、端末番号には050を付与するほか、ウェブマネーによる課金などにも対応する。

金田本部長サービスイノベーション本部の金田哲也本部長

発表会の冒頭で挨拶したサービスイノベーション本部の金田哲也本部長は、「IP電話には、コストが安いという点と、新たなコミュニケーションを生むという2つの特長がある。これを、ADSLや光ファイバーだけでなく、モバイルでも提供できるのが今回のサービスであり、新しい時代への入り口となることを期待したい」としていた。

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