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NEC、顔認識技術応用システム向け顔検出/顔照合エンジン『NeoFace』の販売を開始

2002年10月17日 21時48分更新

文● 編集部

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日本電気(株)は17日、カメラなどで取り込んだ人の顔画像を解析し、あらかじめ登録されている顔データと照合して個人を識別する“顔認識技術”を利用した各種のシステムを短期間で効率的に構築するための顔検出/顔照合エンジン『NeoFace(ネオフェイス)』の販売を同日付けで開始したと発表した。12月に出荷開始の予定。

サンプル画面
サンプル画面

『NeoFace』は、画像の中で目に似ている領域を抽出して顔かどうかを判定する“多重照合顔検出法”を採用した“顔画像検出エンジン”と、顔の向きや照明状況などの変動の予測を登録しておくことで環境の変化に対応できる“摂動空間法”、特徴点ではなく目/鼻/口などの部分領域での類似度で照合する“適応的領域混合マッチング法”を採用した“顔画像照合エンジン”の2つを組み合わせた独自の顔認識技術を利用する。これにより、表情が異なったり、正面を向いていなかったり、あるいは顔の一部が隠れているような場合でも認識が可能という。

価格は、開発用ライブラリー群の『コンポーネントSDK』が250万円から、コンポーネントSDKの利用ライセンス『開発環境ライセンス』が60万円から、技術情報を提供する“テクニカルサポートサービス”が40万円から、照合用データベースの作成支援を行なう“データ移行サービス”とシステムの不具合調査支援などを行なう“保守サービス”は個別見積となる。同社では企業内システムの認証、各種施設の入出管理のほか、監視システムや顧客対応システムとの連携などを用途として挙げており、今後3年間で5000ライセンスの販売を見込んでいる。

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