- 画像補正やフィルタなどの効果を事前に確認でき、比較的簡単に高度な画像編集ができる。
- コニカのオンラインアルバムと連携できる。
- β版を試用したためかもしれないが、以前より起動に時間がかかる。
- アルファチャンネルや16ビットカラーはサポートされない。
【A】効果の内容が一目でわかる「エフェクトパレット」。Photoshopのフィルタに相当する部分だ。/【B】画像編集を目的別にリストアップし、その手順を紹介してくれる「レシピパレット」。/【C】Photoshop 7.0のそれとほぼ同じレベルまで進化した「ファイルブラウザ」。 |
「Photoshop」は言わずと知れたトップシェアの画像編集ソフトだ。そのPhotoshopの高度な編集機能を安価に、そして比較的簡単に使えるようにしたのが、10月上旬発売予定の「Photoshop Elements 2.0」(以下、Elements2)だ。
●【画像編集テクニックを教えてくれる】 52種類のレシピパレットを使うと、手順に沿っていくだけで高度な画像編集ができる。細かな設定はレイヤーパレットのスタイル設定を開いて、微調整してやればいい。 |
Photoshopに慣れたユーザーの中には、Elements2なんてしょせんPhotoshopの機能限定版だと切り捨てる人もいるが、本当にそうだろうか。プロも含め、多くのPhotoshopユーザーがその機能をきちんと使いこなせているとは思えないわけだが、Elements2のレシピパレットを使えば、超プロ級のユーザーにしかできないような高度なテクニックがいとも簡単にできてしまう。
Elements2は本家Photoshopを購入する前のエントリーバージョンとも位置づけられているが、すでにPhotoshopを持っているユーザーも、一度Elements2でいろんな編集をしてみるといい。Elements2で編集したファイルはPhotoshopでもちゃんと読めるし、Photoshopでどうやったら効果的な編集ができるのかを学習できる。
●【主な画像修整ツールがまとめられた「クイック補正」】 クイック補正を使うと、1つのダイアログでほとんどすべての色調補正ができてしまう。用語が難しいなどと言わず、とりあえず何か操作すれば、画像がどんどん変化していく。 |
Elements2では画像の色調補正も、ダイアログで補正前と後を比べながら簡単に処理できる。Photoshopほど詳細な編集はできないが、大量に撮ったデジタル写真をどんどん補正してWebにアップするなんて作業にはもってこいだ。また、DVで撮影したビデオからフレーム単位で画像をキャプチャできる「ビデオフレーム」という機能も追加され、画像編集の楽しさがアップした。
●画像アルバムのWebページが作成できる 機能強化された「Webフォトギャラリー」。HTMLを組めない人でも、簡単にWebアルバムが作れる。HTMLに慣れた人でも重宝する機能だ(右は画面全体、左はWebフォトギャラリーのダイアログ部分)。 |
Elements2は、デジタル写真を手軽にカッコよく編集したい、いずれはPhotoshopが欲しい、そんな人にイチ押しの画像編集ソフトだ。
Photoshop Elements 2.0の主なスペック | |
製品名 | Photoshop Elements 2.0 |
---|---|
OS | Windows 98/Me/2000/XP Mac OS 9.1/9.2、Mac OS X v10.1.3~10.1.5(ハイブリッド版) |
CPU | PentiumIIIまたはPentium 4クラス PowerPC G3/G4、またはG4デュアルプロセッサ |
メモリ | 128MB以上 128MB以上(仮想メモリをオンにした状態) |
HDD | 350MB以上(仮想ディスクに別途大容量HDDを推奨) 400MB以上(仮想ディスクに別途大容量HDDを推奨) |
競合製品レビュー
アドビシステムズ「Adobe Photoshop 7 日本語版」レビュー | アドビシステムズ「Adobe Photoshop Elements」レビュー | |