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ホームAVサーバ PK-AX10

【第20回】テレビ、パソコン、ビデオレコーダの新しい関係を切り開く!?

2002年10月11日 00時00分更新

文● ASCII24編集部・内田泰仁

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創立25周年を記念してスタートした雑誌&WEBサイト連動企画「POWER PUSH」では、月刊アスキー編集部とASCII24編集部が選んだ“今一番ホットな製品”を紹介する。PC市場を最前線でウォッチする2編集部のイチオシアイテムを見逃すな!

家庭のパソコン、テレビ、ビデオをネットワークでひとつにする「ホームAVサーバ PK-AX10」

「見る・録る・作る・貯める」を
PCとAV機器のネットワーク化で実現

 家電製品、特にテレビやビデオなどのAV機器とパソコンとの融合は、以前から各社ともさまざまな取り組みを行なってきている。これまでは、パソコンにテレビやビデオの機能を“内蔵する”という方向性が主流だったが、今年は、パソコンとAV機器を“ネットワークで接続する”ことで両者の機能を融合していこう、という流れを家電系パソコンメーカーが打ち出しつつある。NECの「ホームAVサーバ PK-AX10」もそういった製品のひとつだ。

 AX10は、パソコンとネットワークで接続可能なHDDレコーダ。録画した映像はテレビで視聴可能なのはもちろん、ネットワークでつながったパソコン上でも見られる。たとえば、本機と大画面のテレビは居間に置いてあるけど、自室でゆっくりひとりで録画しておいたテレビを見たいといった場合は、ネットワークを介してパソコンで見ればOKなわけだ。

 内蔵するHDDは約80GBで、最長録画時間は高画質モードで20時間、標準画質モードで40時間、長時間録画モードで約76時間。AX10自体は記録型DVDなどのリムーバブルメディアへの記録機能は持たないが、付属の「Ulead MovieWriter for NEC」を利用すれば、ネットワークで接続されたパソコン側でVideoCDやDVD-Videoを作れる。

 チューナーおよびMPEGエンコーダ/デコーダ部分には、同社の各種AV機器やMPEG-2キャプチャデバイス「SmartVision」シリーズで培ってきた機能・技術が凝縮されており、ゴーストリデューサや3次元Y/C分離、デジタルノイズリダクションなどを備えた高画質映像出力機能や、ハードウェアMPEG-2エンコーダ/デコーダを搭載する。HDDビデオレコーダならではの便利な再生機能である、タイムシフト再生やブックマーク/シーンサーチ再生にももちろん対応している。

 番組の予約操作は、パソコンからも本機上でも可能。いずれも、電子番組表(EPG)を利用するので、番組の検索や予約作業はいたって簡単だ。また、常時接続環境で本機を利用した場合には、iモード端末を使って外出先から録画予約が可能になる。

 本機は「これ1台で何でもできる」という万能機ではないが、リモコンで簡単に操作できることが重要な家電製品と、操作は複雑になるがいろいろな機能が利用できるパソコンとで得意なことを役割分担することで、蓄積した映像をさまざまな用途に、より使いやすく楽しめる。AV機器とパソコンがネットワークで接続されたことで、用途の広がりと操作性の向上が大きく進むだろう。

SPEC
HDD 約80GB
テレビ録画機能 MPEG-2(高画質モード:MPEG-2、録画解像度720×480ドット、ビットレート8Mbps、CBR/標準画質モード:720×480ドット、4Mbps、VBR/長時間モード:352×480ドット、2Mbps、VBR)、MPEG-1(352×240ドット、1.152Mbps、CBR)
入出力インターフェース LAN(100BASE-TX/10BASE-T)、テレビアンテナ入出力×各1、ビデオ入力(Sおよびコ ンポジット)×2、ビデオ出力×1、オーディオ入力×2、オーディオ出力×1
サイズ 幅430×奥行き280×高さ68mm
重量 約5.4kg
主な付属品 アプリケーションインストールCD-ROM、アンテナケーブル、S-Videoケーブル、コンポジットビデオケーブル、音声ケーブル、LANケーブル、ほか

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