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NEC、VALUESTAR/LaVieに12機種30モデルの新製品を発表

2002年10月11日 08時48分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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日本電気(株)とNECカスタマックス(株)は10日、デスクトップパソコン“VALUESTARシリーズ”とノートパソコン“LaVieシリーズ”のラインナップを一新し、VALUESTARに5機種14モデル、LaVieに7機種16モデルの新製品を発表した。17日以降に順次出荷を開始し、価格はすべてオープンプライス。編集部による予想実売価格は、“VALUESTAR Fシリーズ”(3モデル)が20万円前後から、“LaVie F”(1モデル)が20万前後、“VALUESTAR Tシリーズ”(2モデル)が20万円台半ばから、“VALUESTAR Cシリーズ”(3モデル)が20万円台前半から、“VALUESTAR Lシリーズ”(3モデル)は10万円台半ばから、“LaVie Tシリーズ”(2モデル)は30万円前後から、“LaVie Cシリーズ”(4モデル)は20万円台前半から、“LaVie Lシリーズ”(5モデル)は10万円台後半から、“LaVie N”(1モデル)は10万円台後半、“VALUESTAR TXシリーズ”(3モデル)は30万円弱から、“LaVie M”(1モデル)は20万円台前半、“LaVie Jシリーズ”(2モデル)は20万円前後から。

同社は、筐体の形状やスペックでカテゴリー分けしていた従来の方式を改め、購入者/利用者像を想定して、そこに最適なモデルを投入していく“カスタマ・イン”の考え方に基づいた新しいラインナップを用意したという。それによると、VALUESTAR FとLaVie Fは1台のパソコンを家族で共有する“ファミリー向け”、VALUESTAR T/C/LとLaVie T/C/L/Nは1人で1台のパソコンを使う“パーソナル向け”、VALUESTAR TXとLaVie M/Jは、既存のパソコンの使われ方とは異なる新しいユーザーを狙った“ニュースタイル”という3つのカテゴリーに分けられるという。

『VF900/4D』
『VF900/4D』

オレンジをテーマカラーとするファミリー向けのVALUESTAR FとLaVie Fは、ユーザー切り替え(最大4人分)をハードウェアのボタンとして用意したのが特徴。スリムデスクトップ“VALUESTAR F”は上位機から順に『VF900/4D』『VF700/4D』『VF500/4D』の3モデル。CPUはPentium 4-2AGHzまたはCeleron-2GHz/1.70GHz、メモリー256MB(PC2100対応DDR SDRAM、最大1GB)、HDDは120GB(VF900/4Dのみ)または80GBで、全機種TVチューナー付きハードウェアMPEG-2エンコーダーボードを標準装備する。チップセットはSiS 651で、画面表示はチップセット内蔵機能を利用(メインメモリーのうち最大32MBを使用する)。光メディアドライブはVF900/4DがDVD-RAM/R/RWに対応したDVDマルチドライブ、そのほかはDVD-R/RWドライブ。上位2機種には17インチのワイド高輝度TFT液晶ディスプレー、VF500/4Dには15インチのTFT液晶ディスプレー(いずれもデジタル接続)が付属する。プレインストールOSはWindows XP Home Edition。本体サイズと重量は、幅186×奥行き373×高さ350mm/約8.6kg。

『LF550/4D』
『LF550/4D』

キーボード回りを半透明なオレンジのカバーが覆うA4オールインワンノート“LaVie F”は『LF550/4D』1モデルのみ。CPUはモバイルAthlon XP-1400+、メモリー256MB(PC2100対応DDR SDRAM、最大1GB)、HDD 40GBで、チップセットはカナダATIテクノロジーズ社のRADEON IGP 320Mを採用する。画面表示はチップセット内蔵機能を利用(メインメモリーのうち、最大128MBをビデオメモリーとして使用)、内蔵液晶ディスプレーは14.1インチのXGA表示高輝度タイプとなっている。光メディアドライブはCD-RW&DVD対応のコンボドライブ。バッテリー駆動時間は標準バッテリーで2.2時間(JEITA測定法1.0)。本体サイズと重量は、幅312×奥行き255.5×高さ42.7mm/約3.0kg。

『VT700/4D』 『VC700/4E』
『VT700/4D』『VC700/4E』
『VL500/4D』

パーソナル向けのVALUESTAR&LaVieはブルーがテーマカラー。デスクトップはいずれもスリムデスクトップ筐体を採用しており、VALUESTAR TはCPUにPentium 4-2.0AGHzを採用し、DVD-R/RWドライブとTVチューナー付きハードウェアMPEG-2エンコーダーボードを搭載するTV録画向けモデル。特にVALUESTAR Tの上位モデル『VT700/4D』は、付属の17インチワイド高輝度液晶ディスプレーの画面そのものがスピーカーとして機能する“SoundVu”を採用する。VALUESTAR Cは、CPUにPentium 4-2.80GHz/2.40BGHz/2AGHzを搭載、TVチューナー&MPEG-2エンコーダーは内蔵せずパソコンとしてのスペックを追求したモデル。VALUESTAR LはCeleron-1.70GHzを採用した普及モデルとなる。
なお、チップセットは全機種共通でビデオ機能を内蔵するSiS 651、メモリーはCの最上位機『VC700/4E』のみ標準512MB、ほかは標準256MBで最大1GBまで増設可能。プレインストールOSは、VC700/4EのみWindows XP Professional、ほかは同 Home Edition。本体サイズと重量は、TとCが幅120×奥行き373×高さ350mm/約8.3kg~9.0kg、Lは幅111×奥行き361×高さ335mm/約8.6~8.7kg。

『LT700/4D』 『LC950/4E』
『LT700/4D』『LC950/4E』
『LL750/4DW』

LaVie Tは、TVチューナー付きハードウェアMPEG-2エンコーダーとDVD-R/RWドライブを搭載。上位機『LT700/4D』はモバイルPentium 4-M-2GHzにSXGA+表示の15インチ高輝度・広視野角TFT液晶ディスプレー、普及機『LT500/4D』はPentium 4-1.50GHzとXGA表示の15インチ高輝度TFT液晶ディスプレーを内蔵する。ビデオチップはカナダATIテクノロジーズ社のMOBILITY RADEON 7500(ビデオメモリー32MB)を搭載。
LaVie Cは、上位機の『LC950/4E』『LC900/4D』がモバイルPentium 4-M-2GHz/1.8GHzにUXGA表示の高輝度・広視野角TFT液晶ディスプレーを内蔵。ミッドレンジの『LC700/4D』はPentium 4-1.5GHzにSXGA+表示の高輝度・広視野角TFT液晶ディスプレー、普及機『LC500/4D』はPentium 4-1.5GHzにXGA表示の高輝度TFT液晶ディスプレーを内蔵する。ビデオチップはMOBILITY RADEON(ビデオメモリーは16MB、LC500/4Dのみ8MB)。
モバイルCeleron-1.50GHzまたはモバイルAthlon XP-1400+を搭載するLaVie Lは、ビデオ機能内蔵チップセットRADEON IGP 340Mを採用。5モデルの違いは、液晶ディスプレーの画面サイズ(上位2モデルが15インチ高輝度TFT、下位3モデルは14.1インチの高輝度TFTで、いずれもXGA表示)と光メディアドライブ(モバイルCeleron/モバイルAthlon XPの普及モデル1機種ずつがCD-RWドライブ、ほかはCD-RW&DVD対応のコンボドライブ)、HDD容量(CD-RWモデルは30GB、コンボモデル40GB)などの違いとなっている。
メモリーはLC950/4Eのみ標準512MB、ほかは標準256MB(最大1GB)搭載。プレインストールOSはLC950/4EとLL300/4FがWindows XP Professional、ほかは同 Home Edition。本体サイズと重量は、TとCが幅331×奥行き275×高さ43.5mm/約3.7kg(T)または約3.6kg(C)、LはモバイルCeleronモデルが幅329×奥行き265×高さ36.5mm(LL300/4Fのみ、高さ36mm)/約3.2kg、モバイルAthlon XPモデルは幅312×奥行き255.5×高さ42.7mm/約3.0kg。

『LN500/4D』 スタンド
『LN500/4D』付属スタンドに立てたところ

パーソナル向けのLaVieの中で、唯一ホワイトボディーを採用して異彩を放つLaVie N『LN500/4D』は、CD-RW&DVD対応コンボドライブ内蔵のモバイルノート。CPUにモバイルCeleron-1.20GHz、チップセットはVIA Apollo Pro133T、ビデオチップにはMOBILITY RADEON(ビデオメモリー8MB)を搭載する。未使用時に立てて置けるスタンドと、底面の見栄えをよくする“ベースカバー”(取り外し可能)が標準添付されるなど、パソコンをインテリアに溶け込ませるよう、デザインに工夫を凝らしているのが特徴。バッテリー駆動時間は約3時間。本体サイズと重量は、幅285×奥行き240×高さ34.3mm/約2.4kg。

『VX970/4F』
『VX970/4F』

パープルがテーマカラーのニュースタイルは、デスクトップとノートで大きく趣向が異なる。デスクトップのVALUESTAR TXは、最上位の『VX970/4F』にBS/CSも受信可能なTVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダーボードを搭載、普及機『VX700/4F』『VX500/4F』も地上波対応のTVチューナー付きハードウェアMPEG-2エンコーダーボードを標準装備する。光メディアドライブは全機種DVDマルチドライブ(DVD-RAM/R/RW対応)で、HDDもVX970/4Fは250GB(高画質モードで約62時間録画可能)、ほかは120GB(同27時間30分)を搭載する。チップセットはSiS 651で、画面表示はチップセット内蔵機能を利用。本体サイズと重量は、幅115×奥行き400×高さ360mm/約9.4kg(VX970/4F)または約9.3kg。

『LM500/4E』
『LM500/4E』

ニュースタイルのLaVie M/Jは、ともに光メディアドライブ内蔵のモバイルノート。CD-RW&DVD対応のコンボドライブを内蔵するLaVie M『LM500/E』は、CPUにモバイルPentium III-M-1.13GHz、チップセットはVIA Apollo Pro133Tで、ビデオチップはMOBILITY RADEON(ビデオメモリー8MB)を採用する。バッテリー駆動時間は約3.1時間。本体サイズと重量は、幅283×奥行き238×高さ34.3mm/2.2kg。
CD-RWドライブ内蔵でLaVie Mより一回り小さいLaVie J『LJ700/4F』『LF500/4D』は、CPUに低電圧版モバイルPentium III-M-933MHzまたは低電圧版モバイルCeleron-850MHzを採用。チップセットはビデオ機能内蔵のVIA ProSavage PN133T(メインメモリーのうち最大32MBをビデオメモリーとして使用)で、バッテリー駆動時間は約2.4時間。本体サイズと重量は、幅270×奥行き222×高さ23.7mm(最薄部18.5mm)/約1.39kg(LJ700/4F)または約1.42kg。

『PK-AX10』
『PK-AX10』

なお、同じくニュースタイルのカテゴリの周辺機器として、ネットワーク(10/100BASE-TX)対応のHDDビデオレコーダー『PK-AX10』が同時に発表された。HDD容量は80GBで、高画質モードで20時間/長時間モードで約76時間の録画が可能。3DY/C分離、デジタルノイズリダクション、TBC(タイムベースコレクター)、ゴーストリデューサーなどの画質向上のための機能を搭載している。予約はネットワーク経由でパソコンから行なうほか、携帯電話(iモード)で予約も可能という。本体サイズは幅430×奥行き280×高さ68mm、重量は約5.3kg。価格はオープンプライスで、発売予定日は11月14日。編集部による予想実売価格は10万円前後。

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