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インテル、“インテル・マネジメント・セミナー”を開催――「コンピューティングとコミュニケーションの融合に向けて業界を挙げた協力体制が整う」

2002年10月04日 16時52分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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米インテル コーポレーションは4日、都内でパソコン本体メーカー/販売店関係者/プレスらを集めて、米インテルの今後の製品展開や市場への取り組みを説明する“インテル・マネジメント・セミナー”を開催した。テーマは、『機能の融合と先端技術で日本市場を活性化する』で、米インテルの社長兼COO(最高執行責任者)ポール・オッテリーニ(Paul S.Otellini)とインテル(株)の代表取締役社長ジョン・アントン(John Antone)が講演した後で、記者向けにNEC/東芝/松下電器産業がそれぞれ年末商戦に間に合わせるように開発中という、低消費電力のモバイル向け新CPU“Banias”搭載ノート3製品を参考展示した。

ポール・オッテリーニ氏&ジョン・アントン氏
セミナーで講演した米インテルの社長兼COOポール・オッテリーニ氏(右)、およびインテル社長ジョン・アントン氏

講演の中で、ポール・オッテリーニ氏は『コンピュータは通信と融合して、こちらから要求しなくても情報が舞い込んできて、情報同士もリンクするようになる。そのための手段として、あらゆるチップに通信機能を組み込むことも考えられる』と語り、現在インテルが開発している、低消費電力で外出先でもハイパフォーマンスを実現するという新CPU“Banias(バニアス)”と、IEEE802.11a/b両規格に対応したコンボタイプの無線LANアダプター“Calxico(カリキシコ)”(いずれもコードネーム)、1CPUで2CPU並みの並列演算処理を実現する“Hyper Threading”に対応した新Pentium 4などを紹介した。

Baniasデモ
Baniasを搭載した東芝製ノートを使い、モバイル環境でのパフォーマンスの高さをアピールするデモ

デモでは、まず無線LANアクセスサービス“Yahoo! BBモバイル”が利用できる喫茶店に、Banias搭載のノートパソコンを持ち込んだという想定で、自宅にあるTVチューナーを組み込んだデスクトップパソコンからTV番組をストリーミング再生したり、VPN(Virtual Private Network)を利用して社内LANにセキュリティーを保持しながらアクセスし、メールの確認を行なうといった、より実践的なシチュエーションを披露。どこでも仕事の続きができることで、生産性の向上が図れるとともに肉体的な疲労も軽減できる(メール受信のためだけに会社を往復せずにすむ)、とモバイルパソコン環境のメリットを強調した。

Hyper Threadingデモ
Hyper Threading対応のPentium 4-3.06GHzと、未対応のCeleron-1.20GHzで複数アプリを同時実行した場合のパフォーマンスの違いを示すデモ

次に、ジョン・アントン氏が、『現在の日本のパソコン市場は'91~93年、'96~98年に続く3度目の景気後退に入っている。昨年(2001年)は初のマイナス成長を記録したが、2002年はプラスに転じる予測が出ている。そうした状況の中で日本市場を再成長するには、“パソコンの性能向上”“ブロードバンド”“アプリケーション”の3つの連携が重要』と説いた。続けて、Hyper Threading対応Pentium 4-3.06GHzと未対応のCeleron-1.20GHzのパソコンを並べ、DVD-Videoの再生と熱帯魚育成ゲーム『アクアゾーン』を実行しながら約1分間のビデオ(インテルのTVCM)のMPEG-2エンコードを実行し、Hyper Threading対応であればDVD-Videoの再生がカクカクしたり音が途切れることもなく、アクアゾーンの魚の動きももたつかず、さらにMPEG-2エンコードも3倍近く高速に行なえる、新世代CPUを搭載したパソコンの必要性をアピールした(ただし、これは複数アプリを並行処理した場合の結果であり、MPEG-2エンコードを単独で行なった場合に両者間で3倍の性能差が出るという意味ではない)。

『CF-L2』 『PORTEGE』
松下電器産業が開発中のBanias搭載ノート『CF-L2』(手前)同じく東芝の『PORTEGE』。CF-L2とPORTEGEは、モバイル用途を意識した薄型A4ノートパソコンだ
『VersaPro NX』 『Mate』
NECが開発中のBanias搭載ノート『VersaPro NX』。こちらは光メディアドライブ内蔵のA4ノートパソコンHyper Threading対応Pentium 4-3.06GHz搭載のデスクトップパソコン、NECの『Mate』。いずれも現在開発中のもの

また、IEEE802.11a/b両対応のカリキシコはminiPCIカードで組み込み用として提供される予定で、Baniasと同時のリリースとなる。Baniasとの組み合わせにより省電力機能が最大限発揮され、数十%の低消費電力が実現できるが、リリース後はほかのCPUを採用したモバイルパソコンにも提供されるとのこと。ちなみに、カリキシコとはインテルによる造語で、カリフォルニアとメキシコを合わせたものだという。

FINAL FANTASY XI複数アプリの並列動作の際に、DVD-Videoとして使われたのも『FINAL FANTASY XI』のオープニングムービーだった。ゲーム本体のほうは、発売時点ではHyper Threadingには対応しないが、オンラインゲームなので、普及が進めば必要に応じてアップデートパッチの自動ダウンロードで対応する予定とのこと。パソコン版は11月7日発売予定で、キャラクターはPS2版と共有できる

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