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IBM製初の流体軸受デスクトップ用HDD「Deskstar 180GXP」登場!

2002年10月03日 22時48分更新

文● 水野

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来たーーー!
Deskstar 180GXP

 長らく登場が待たれていた注目の製品、コードネーム“Vancouver II”ことIBM製流体軸受デスクトップ用HDD「Deskstar 180GXP」がついに発売された。安定して人気の高いIBM製HDD、加えて昨今は先代モデル「Deskstar 120GXP」が価格高騰を起こすほど品薄となっていただけに(「Deskstar 180GXP」に切り替わるための現象だったわけだが)、待望の新モデルの登場は各方面にとって朗報といえよう。
 IBM製デスクトップ用HDDでは初めて流体軸受を採用しており回転数は7200rpm、データシートによると型番は「IC35LxxxAVV207-x」。IBM製HDDの例に倣い前の“xxx”には容量を現す3ケタの数字が入り、バリエーションは“180(180GB)”“120(120GB)”“080(80GB)”“060(60GB)”の4種類。ニュースリリースではこのほか40GB/30GBモデルも存在するとされているが、データシートには記載されていない。またハイフンの後の“x”はバッファ容量を表し、8MBモデルでは“1”、2MBモデルでは“0”となる。180GBモデルは前者のみ、60GBモデルは後者のみ、そして120GB/80GBモデルには両方が用意されている。



IC35L060AVV207-0 IC35L180AVV207-1
袋のラベル(上:60GBモデル、下:180GBモデル)。タイ製だ

 内部転送速度は699Mbpsと、回転数15000rpmのSeagate製SCSI HDD「Cheetah X15」(709Mbps)にも迫ろうかというもの。平均シークタイムは60GBモデルが8.8ms、それ以外が8.5msとなっている。
 プラッタ枚数は180GBモデルが3枚、120/80GBモデルが2枚、60GBモデルが1枚。ちなみに、現在最新鋭であるプラッタ容量60GB以上クラスのHDDといえば、これまでMaxtorから「FireBall 3」/「DiamondMax Plus 8」/「DiamondMax 16」「DiamondMax Plus 9」、Samsungから「SpinPoint V60」、Seagateから「Barracuda ATA V」と登場しており、今回の「Deskstar 180GXP」も同クラスと思われるが、リリースに具体的なプラッタあたり容量は記載されれていない。



Barracuda ATA V
こちらも注目の「Barracuda ATA V」

 販売を開始したのはOVERTOPと若松通商PS/PLAZA。OVERTOPでは“IC35L180AVV207-1”が3万9800円、若松通商PS/PLAZAでは“IC35L180AVV207-1”が3万7800円、“IC35L060AVV207-0”が1万3980円、明日4日(金)入荷予定の120GBモデル“IC35L120AVV207(バッファ容量は現時点では不明)”が予価2万8800円。60GBモデルを見ると顕著だが、容量に比べかなり割高なのは「初物」のIBM製HDDでは恒例。生産および流通が軌道に乗ってからの値下がりを期待したい。
 また若松通商PS/PLAZAではMaxtor「DiamondMax Plus 9」の120GBモデル“6Y120L0”も明日入荷。こちらは予価2万5800円となっている。



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