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NTTなど6社、VODプロトコルの標準化で相互接続を実証

2002年09月27日 23時44分更新

文● 編集部

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日本電信電話(株)、パイオニア(株)、松下電器産業(株)、日本電気(株)、英PACE Micro Technology社は27日、ストリーミング映像配信技術の標準化の目的で、各社のVOD(Video On Demand)サーバーとセットトップボックス(STB)に、“光サービスアーキテクチャコンソーシアム”(HSAC)が規定したVOD制御プロトコルを実装した試作機で相互接続試験を行ない、VODサーバーとSTB間の正常動作を確認したと発表した。

併せて、NTTとパイオニアが、MPEG-2で最大25Mbpsのハイビジョン再生技術を開発し、試作したSTBで、米nCUBE社製のVODサーバーとの接続試験を行ない、正常動作を確認したことや、NTTとパイオニア、松下電器が、コンテンツ保護のためのMPEG-2暗号化技術を開発し、正常動作を確認したことなどを発表した。

今回の相互接続は、NTTが各社に呼びかけて実施したもので、IPパケットからストリームデータ“TS(Transport Stream)パケット”を抽出する処理を“BB-NIM(Broad Band - Network Interface Module)”としてハードウェアしたほか、MPEG-2のデータに挿入されている時刻情報(タイムスタンプ)をもとに、デコーダーに渡すデータの速度を調節することで速度の不整合を解決したという。また、MPEG-2のTSパケットの暗号化する部分を適切に処理する方式も開発したとしている。

今後各社は、各種プロトコルの標準化を進めるとともに技術開発を進め、ストリーミング映像配信事業の拡大を目指すという。今回発表した6社が中心となって検討会を発足させており、今後も各社の参加を求めていくとしている。

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