ティーディーケイ(株)は26日、白色の輝度が200cd/m2のカラー無機ELデイスプレーを開発したと発表した。これは、同社が2000年2月にカナダのiFire Technology(アイファイヤー・テクノロジー)社との技術提携をベースに、TDKが独自に開発した青色を含む高輝度新組成蛍光体材料を採用したことで開発に成功したもの。
開発した4.25インチカラー無機ELディスプレイモジュールは、無機ELパッシブマトリクス方式を採用し、ドット構成は240RGB×180でピクセルピッチは0.11×0.33mm。線順次駆動方式を採用する。表示部分のサイズは86×65mmで、モジュールサイズが幅127×奥行き1.7×高さ104.8mm。消費電力は白色時で15W。
同社では、今回採用した各蛍光体材料は半減寿命が3万時間以上であることを確認しており、蛍光体材料と構造については関連特許を出願済みという。当面12インチ以下の画面サイズで製品開発を進めるとしている。