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キヤノン、有効1110万画素のCMOSセンサー搭載一眼レフ『キヤノン EOS-1Ds』を11月下旬に発売

2002年09月24日 14時09分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は24日、35mmフィルムフルサイズの有効1110万画素(総1140万画素)CMOSセンサーを搭載した一眼レフデジタルカメラ『キヤノン EOS-1Ds』を11月下旬に発売すると発表した。カメラ本体に、パソコンと接続するインターフェースケーブル『IFC-450D6』、外部電源を供給するDCカプラーキット『DCK-E1』、バッテリー充電器『NC-E2』、ニッケル水素充電池『NP-E3』などをセットにした『EOS-1Dsキット』の価格はオープンプライス。同時に、カメラで撮影後に編集/加工が行なわれていないことを確認する、オリジナルデータ確認キット『DVK-E1』も11月下旬に発売される。こちらの価格は未定。

『キヤノン EOS-1Ds』
『キヤノン EOS-1Ds』(写真は、オプションの『キヤノン ズームレンズ EF24-70mm F2.8L USM』を装着したところ)
『EOS-1Dsキット』
『EOS-1Dsキット』に内容

EOS-1Dsは、2001年9月に発表(同年12月に発売)したプロ向けの一眼レフデジタルカメラ『キヤノン EOS-1D』のユーザーの声に応えて、“スタジオ撮影や自然撮影向けにより高解像度なモデルを”というコンセプトで開発されたもの。最大4064×2704ドットの高解像度記録が可能。レリーズタイムラグは55ミリ秒、ファインダー像消失時間は87ミリ秒と、EOS-1Dとほぼ同等の使い勝手を実現しているという。

1Dからの変更点としては、

  • バッファーメモリー容量を1Dの2倍に増加し、R(赤)/G(緑)やB(青)/G(緑)の色信号を並列で読み出す“2チャンネル・高速読み出し”機能を搭載することで、全モードで秒間3コマ(最大10コマ)の連続撮影を実現
  • ボタンやメニューのカスタマイズを、パソコンに接続しなくても、カメラ単体で設定/変更可能
  • 背面の2インチTFT液晶ディスプレーでの再生時に、5×5の25領域に分割して3.5倍拡大での表示が可能
  • 将来登場が予想される2GB以上のメディアに対応するため、記録媒体のフォーマットにFAT32を採用(2GB未満の場合は自動的にFAT16に切り替え)
  • CMOSの特性を生かした省電力設計により、CCD採用のEOS-1Dより測光タイマー中で約20%、スタンバイ時には約50%の消費電力を削減

――など。視野率100%の光学式ファインダーや、45点エリアAF、21分割評価測光、sRGB/Adobe RGBを含む5種類のカラーマトリックスなどの機能は1Dから継承されている。

内部 上部
EOS-1Dsの内部イラストEOS-1Dsの上部(オプションの『キヤノン ズームレンズ EF24-70mm F2.8L USM』を装着)
前面 背面
EOS-1Dsの前面(オプションの『キヤノン ズームレンズ EF24-70mm F2.8L USM』を装着)EOS-1Dsの背面

記録媒体はCF TypeIIで、IEEE1394端子に接続した外部ストレージ(パソコンのHDD)などに記録も可能。記録画像1枚あたりのファイルサイズは、“ラージ/ファイン(4064×2704ドット)”で約4.1MB、“ラージ/ノーマル(同)”約1.7MB、RAW(4064×2704ドット)では約11.4MBとなる(ただし、被写体条件や設定によって異なる)。

レンズはEOSシリーズ用のEFマウントを利用可能。ボディーの本体サイズは幅156×奥行き79.9×高さ157.6mm、重量は1265g(バッテリー除く、バッテリー単体の重さは335g)。

『DVK-E1』
オリジナルデータ確認キット『DVK-E1』

同時に発表されたオリジナルデータ確認キットDVK-E1は、EOS-1Dsが記録時に作成、画像データ付加した検証用データを、別途カメラと対応する検証データを保存したICカード(USBカードリーダーが付属)の内容と照合して、オリジナルデータからの改変(トリミングや解像度変更も含む)の有無を確認する。
物損状況の確認を行なう保険業界や、工事の進捗状況を確認する建設業界など、最近デジタルカメラが業務用途に利用される機会が増えてきた状況を受けて開発した、とのこと。

『キヤノン ズームレンズ EF24-70mm F2.8L USM』
『キヤノン ズームレンズ EF24-70mm F2.8L USM』

なお、本製品と合わせてEOSシリーズ(EFマウント)用ズームレンズ『キヤノン ズームレンズ EF24-70mm F2.8L USM』も発表された。発売日は未定で、価格は22万円。

主な特徴は、広角端を24mmとすることで、レンズのスペックよりも画角が望遠側に振れるケースが多い一眼レフデジタルカメラでも広角の撮影が可能、ズーム全域で最短撮影距離38cmを実現、など。

サイズは最大径83.2×全長123.5mm、重量は950g。

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