歴代ThinkPadのキーボード
革新によって築かれてきた伝統
ThinkPadシリーズの原型となった、IBM最初のA4サイズノート「PS/55 note 5523-S」の登場から10年が経過した。以来、ThinkPadはバージョンアップを続け、ノートPCの1大ブランドとしての確固たる地位を築くまでに至った。ThinkPadの魅力のひとつはこの10年間、脈々と受け継がれてきた血統にある。初代ThinkPadと最新のThinkPadを比較したなら、その間に認められる共通点の多さに改めて驚くに違いない。しかし、ThinkPadの流れが1本道であったかというとそうではない。時として周囲を驚かせるような柔軟かつ挑戦的な発想で、PC業界を騒がせたThinkPadが過去に何台も登場した。ここではそんな10年の歴史から育まれたThinkPadのキーボードを並べてみよう。●ThinkPad 701C
1995年3月発表
●ThinkPad 760CD
1995年10月発表
●IBM PalmTop PC-110
1995年9月発表
●ThinkPad i Series s30
2001年5月発表
●現在のキーボード
2002年5月発表
その最たるものが左上に用意されたThinkPadボタン。どの車のアクセルも右、ブレーキが左であるのと同じように、現在販売されているThinkPadのどのライン(A/T/R/X)にもこのThinkPadボタンが用意され、マシンの基本設定やヘルプメニューの参照が可能となっている。
ThinkPadのキーボードになくてはならないものとして「キーボードライト」がある。このキーボードライトは暗所でもワンタッチでオン/オフができるように、左下の「Fn」ボタンと右上の「PgUp」ボタンのコンビネーションという対角線を守ることが決まっている。また「Fn」と「ファンクションキー」で実現される「液晶オフ」「スタンバイ」「モニタ切替」「休止状態」のショートカットも共通。一度ThinkPadを使ったユーザーなら最新機種にも自然に入っていけるそんな仕掛けが用意されている。
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