IDC Japan(株)は、国内のOS市場動向に関するレポート『国内オペレーティングシステム市場:Linux市場分析』を発表した。
このレポートによると、2001年の国内OSパッケージの市場規模は3295億円にのぼったといい、金額ベースではWindowsが57%を占めたという。一方、Linuxは0.4%のシェアを得ていたにすぎないが、2006年までに年間平均成長率が25.3%にのぼると予想されており、シェアも1.2%まで向上するとみられている。なお、Windowsのシェアは2006年には72%まで拡大するという。
Linuxの成長の背景には、企業によるサーバインフラストラクチャの移行が継続していることや、モバイルアクセス分野において、低コストで高い柔軟性をもち、コンパクトなLinuxの採用が進むであろうことなどが挙げられている。一方、デスクトップ市場で受け入れられるためには乗り越えるべき課題が残されているとしている。