ソニー(株)は9日、バイオデスクトップおよびバイオノート(バイオノートの詳細はこちらを参照)の新製品を発表した。新しいバイオデスクトップは、“バイオRZ”“バイオMX”“バイオHS”“バイオJX”“バイオJX”“バイオW”の5シリーズ17製品で、秋モデルの共通コンセプトとして、
- DVカムコーダからバイオシリーズに映像を取り込んでオリジナルDVDを作成したり、バイオで録画/編集したTV番組や音楽データなどのコンテンツをネットワーク経由でほかのバイオやAV機器(大画面TVやNetMDなど)から楽しむ“VAIO World”
- TV電話やネットワーク経由での定点観測画像の受信など、映像の送受信機能を活用する“VisualCommunication”
――という2つを掲げている。VAIO Worldを実現するために、秋モデルのバイオデスクトップ各機種には、
- ソニーオリジナルのTV番組録画/管理ソフト『Giga Pocket Ver.5.0』(“バイオJX”を除くデスクトップ全機種)
- 音楽管理ソフト『Sonic Stage Ver.1.5』(バイオMXのみ『Sonic Stage Premium』)
- 静止画管理ソフト『PictureGear Studio』
- 上記ソフトでHDD内に溜め込んだコンテンツをネットワーク経由で参照/閲覧するためのサーバー/クライアントソフト『VAIO Media』
- i.LINK経由で取り込んだビデオ機器からの映像などをオリジナルDVD-Videoに書き出す『Click to DVD』(“バイオRZ/MX”全機種、“バイオHS”の一部機種)
の5つのソフトがプレインストールされている。VAIO Media自体は、2002年のバイオ夏モデルでもうたわれていたが、サーバー/クライアントや各コンテンツの再生環境を単一ソフトウェアに集約することで、ネットワークを意識させず初心者ユーザーにも使いやすくなっている。
『VAIO Media』の画面 | 『VAIO Media』でサーバから静止画像を参照 |
オプションのネットワークAV受信アダプター『ルームリンク』(11月2日発売予定) |
さらに、周辺機器として、MPEG-2デコーダーとEthernetポート(10/100BASE-TX)、AV出力端子を持つ受信アダプター『ルームリンク』を用意(11月2日発売予定)。これを利用すればTVやオーディオ機器でバイオ内のコンテンツを楽しむことが可能になる。TVに接続した際のルームリンクのインターフェースも、パソコン上のVAIO Mediaと同一で、ユーザー側にTVとパソコンの違いを意識させない設計になっている。
ソニーでは、このVAIO Mediaとルームリンクと、バイオ用オプションとして10月26日に発売予定の5GHz帯の無線LANアダプター(IEEE802.11a準拠、最大54Mbps)を利用することで、「家の中のどこでも、好きなスタイルで、家族みんながバイオをホームAVサーバーとして利用できる」としている。