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新たな60GBプラッタHDDが登場、1インチハイトのSamsung「SpinPoint V60」とMaxtor「DiamondMax Plus9」!

2002年09月07日 22時12分更新

文● 水野

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ブロックバスター再び

 Maxtor製「Fireball 3」の登場から1カ月あまり、1プラッタ40GBの壁を正式に破った第2、第3のHDDが登場した。Samsungの「SpinPoint V60」とMaxtor「DiamondMax Plus9」で、「Fireball 3」が薄型のエントリーレベルないしデジタル家電用という特殊な製品だったのに対し、一般的な1インチハイトサイズとなっている。



SpinPoint V60
ラベル
Samsung「SV1204H」。外観はいつものSamsungドライブといったところ

 Samsungのウェブサイトによれば、「SpinPoint V60」には60GB、80GB、120GBの3種類の容量があるとされており、いずれも1プラッタあたり60GBと明言されている。今回入荷したのは最大の120GBモデル“SV1204H”だ。Ultra ATA/100に対応し、回転数は5400rpm、バッファ容量2MB、平均シークタイム8.9ms、最大転送速度498Mbit/秒というスペックとなっている。
 価格は若松通商PS/PLAZAで1万4980円、コムサテライト2号店で1万5600円、コムサテライト3号店で1万7300円。コムサテライト2号店によれば、今回はスポット入荷ということで、次回入荷および他の容量の製品の入荷は未定とのこと。もともとSamsung製HDDはパーツショップにはあまり流通しないものではあり、むしろ低価格なメーカー製PCないしショップブランドPCの中でお目にかかる機会の方が多くなるかも?!



DiamondMax Plus 9 ラベル
Maxtor「DiamondMax Plus 9」

 「DiamondMax Plus 9」は、スペック不明のままサンプル版が先行登場していた「DiamondMax 16」とともに6日付けでMaxtorから発表されたばかりのモデル。ニュースリリースによると、シングルヘッド単一ディスクモデルである「DiamondMax Plus 8(未登場)」「FireBall 3」と同様80GBプラッタを採用したとあり、4モデルの関係を整理すると以下のようになる。


5400rpm 7200rpm 容量バリエーション
シングルヘッド単一ディスクモデル FireBall 3 DiamondMax Plus 8 20/30/40GB
複数ディスクモデル DiamondMax 16 DiamondMax Plus 9 60/80/120/160GB
6Y060L0
販売中

 今回登場した「DiamondMax Plus 9」の型番は“6Y060L0”、Ultra ATA/133対応。代理店によれば容量は60GB、1プラッタあたりの容量は60GBとのことで、おそらくDiamondMax 16/Plus 9も「FireBall 3」と同様60GBプラッタモデルと80GBプラッタモデルの2本立てという可能性が高い。しかしニュースリリースにおいては1プラッタあたりの容量は80GBとしか書かれておらず詳細は不明。
 ニュースリリースとデータシートで注目されるのは、Serial ATAインターフェイスモデルとバッファ8MBモデルについての言及があることで、Serial ATAモデルの存在が確認されたHDDの登場はこの「DiamondMax Plus 9」が初となる。Serial ATAモデルの発売は今年12月と予告されており、モデル型番の末尾は“M0”。またバッファ8MBモデルは80GB以上のみに設定されておりモデル型番の末尾は“P0”となっている。
 その他代理店の情報ではバッファ容量は2MB、流体軸受を採用とのことで、データシートと照らし合わせても間違いはなさそう。ちなみにデータシートでは平均シークタイムは9ms以下とのみ記載されている。本日より販売を開始したのはOVERTOP、価格は1万3334円。



【取材協力】

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