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44.5%の事業所が無線LANを導入――ガートナー調べ

2002年09月05日 14時12分更新

文● 編集部

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ガートナー ジャパン(株)は5日、企業内個人を対象に無線LANの利用実態と需要動向に関して調査した結果を発表した。

図1
あなたのオフィスで無線LANが導入されているか(出典:ガートナー(2002年9月))

これによると、無線LANを一斉導入している事業所は調査対象の5.9%、特定の部門や場所で導入している事業所は38.6%で、合わせて44.5%の事業所が無線LANを利用していることが分かった。すでに利用しているユーザーが最も利便性を感じているのは会議やプレゼンテーションなどに使えることで、今後も会議室や接客室だけでも導入すべきといった回答が最も多かったという。また16.4%の事業所で無線LANの導入計画があるという。

図2
オフィスにおける無線LAN導入について(出典:ガートナー(2002年9月))

ホットスポットについても、51.0%のユーザーが利用に関心を持っており、設置してほしい場所は、調査対象者に大都市圏のビジネスマンが多かったこともあり、1位が新幹線内、2位がコーヒーショップ/喫茶店、3位が電車だった。

表1
ユーザーが選んだホットスポットを作ってほしい場所ベスト10(出典:ガートナー(2002年9月))

オフィス内やホットスポットで無線LANを利用できるなら、デスクトップパソコンからノートパソコンに切り替えたいと考えている人がほぼ半数おり、ノートパソコンのユーザーは、より軽量のノートパソコンを望む傾向が強くなることがわかった。同社のアナリストである志賀嘉津士氏は「無線LANの普及は、携帯電話より画面が大きく、暗号化送受信などのセキュリティーに強く、即時性の高いPDAの復活の最後のチャンスで、PDAと携帯電話が合体した新しいタイプの端末が普及するきっかけにもなるだろう」と語った。

今回の調査は、同社の固定パネル約1300人(有効回答数591人)を対象に7~8月にかけて行なわれたもの。パネルはおもに企業の事業戦略やIT戦略に影響力をもち、ITに理解の深い先進的なユーザー層で構成されているという。

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