GeForce4 MXに対抗する新RADEONカード
写真3 本カードは上位モデルの「RADEON 9000 PRO」搭載で動作クロックはコア:285MHz、メモリ:285MHz。なお、メーカーによってクロックに違いが出るケースがある。 |
アスクが扱う「EVIL COMMANDO」(台湾PowerColor製)に搭載された「RADEON 9000」(コードネーム:RV250)は、ブランニューのビデオコアを採用しているわけではない。数字こそ大きくなっているものの、これまでのRADEONシリーズの最上位モデルであるRADEON 8500の廉価版にあたる製品なのだ(写真3)。実際、サードパーティ製カードでは1万円台前半の価格帯でショップ店頭に現われており、GeForce4 MXシリーズのカードと同じレンジに入る。
ただ、ライバルとなるGeForce4 MXは名前こそGeForce“4”であるものの、ピクセルシェーダを搭載しないなど、実質的にはDirectX 7世代のカードである。その点、RADEON 9000はバーテックスシェーダ/ピクセルシェーダの両方を搭載。そのためベンチマークテストでのGeForce4 MX460とのスコア差は明白だ(GeForce4 MXではピクセルシェーダ未搭載のため、3DMark 2001SEのテスト項目が一部パスされ、低めのスコアが出る)。
では、RADEON 8500との違いはというと、バーテックスシェーダエンジンが2つから1つになったほか、4つあるレンダリングパイプライン1つあたりのテクスチャユニット数も2つから1つに減らされている。これにより3D性能は低下するが、機能的にはRADEON 8500と同等でDirectX 8.1に完全対応するというワケだ。
3D性能もまずまずで、価格も手頃。また、今回テストしたPowerColor以外にも、クリエイティブメディア、Gigabyteなど数多くのサードパーティから製品が登場する予定となっている。GeForce4 MXと並んで、ミドルレンジクラスの定番カードになることは間違いない。
Matrox Parhelia FR(First Release)版の主なスペック | |
製品名 | Matrox Parhelia FR(First Release)版 |
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ビデオチップ | Parhelia-512 |
ビデオメモリ | DDR SDRAM128MB(250MHz駆動、500MHz相当) |
出力端子 | DVI-I×2(付属ケーブルでDVI→D-sub×1とDVI→D-sub×2に変換可能) |
ボードサイズ | 98×174mm |
EVIL COMMANDOの主なスペック | |
製品名 | EVIL COMMANDO |
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ビデオチップ | RADEON 9000 PRO |
ビデオメモリ | DDR SDRAM128MB(285MHz駆動、570MHz相当) |
出力端子 | D-sub15ピン×1、DVI-I×1 |