割安なパケット通信料割引きサービスを提供
新機種に合わせてパケット通信料を低減するサービスも発表となった。10月1日より、最大144kbpsというCDMA2000 1xの高速パケット通信を、インターネット接続サービス“EZwebmultiコース”(月額300円)の標準サービスとし、さらに月額1200円でデータ通信の種類や利用時間にかかわらず、1パケットあたり0.1円となる“パケット割”(800円分の無料通信料込み)を提供する。
パケット割サービスを契約した場合、300文字のテキストメールが通常料金で約2円のところを約0.7円、7KBのフォトメールが約15円のところを約6円、20KBのムービーメールが約43円のところを約16円と、約35~40%の料金で利用できるようになるとしている。
代表取締役社長の小野寺正氏 |
発表会で挨拶したKDDI代表取締役社長の小野寺正氏は「4月以降に発売した携帯電話はすべてCDMA2000 1xに対応している。軽量小型でリーズナブルな価格を実現でき、約5ヵ月で(累計)200万契約を突破した。新製品でさらに拡大スピードを増加する。今回の新ラインアップによって、3G携帯電話でナンバーワンの地位を確固たるものにできると考えている」と述べ、CDMA2000 1xサービスの好調さをアピールするとともに、3Gサービスをリードしているという自信をのぞかせた。
CDMA2000 1xのサービスエリア展開状況 |
小野寺社長に続いては、au事業企画本部プロダクト統括部長の牧俊夫氏が、新製品/サービスの概要と、CDMA2000 1xサービスの状況について説明した。牧氏によれば、CDMA2000 1xサービス利用可能エリアは、8月末で全国47都道府県すべてに広がり、全国の人口カバー率で79%、東名阪地域では86%になる予定で、2002年末に全国の人口カバー率で90%、CDMA2000 1x加入者数700万という目標を示した。この数値は4月のCDMA2000 1xサービス開始時に発表した目標と同じであり、KDDIの予想通り順調に加入者が増加していることをうかがわせるものとなった。
au携帯電話サービスの契約者におけるCDMA2000 1x利用者の割合は8月末で15%を超えるという |
なお、CDMA2000 1xEV-DO(1x Evolution-Data Only)など、CDMA2000 1x以降のサービスについては触れられなかった。当面はCDMA2000 1x対応端末、特に高機能ムービー携帯のラインアップの充実を図るとしている。
発表会には、4月からau携帯電話サービスのCMキャラクターを務める菊川怜さんと、新しく9月から加わる仲間由紀恵さんが駆けつけた |