イメーション(株)とタンベルグデータ(株)は26日、米イメーション社とノルウェーのO-MASS AS(オーマス社)が現地時間の7日、磁気方式と光学方式を組み合わせた次世代の高速大容量のテープドライブの共同開発契約を締結したと発表した。併せてイメーションはO-MASSに500万ドル(約6億円)を出資する。O-MASSは、ノルウェーのタンベルグデータ社が次世代テープストレージ規格“O-MASS”(Opto-Magnetic Storage System)の製品を開発するために設立した関連会社。
平面型多チャンネルインダクティブ薄膜ヘッド |
“O-MASS”は、テープへの書き込みに、平面型多チャンネルインダクティブ薄膜ヘッドを多トラック対応にしたアレイヘッドを採用し、テープからの読み出しに光学式リード方式を採用するのが特徴。従来のメタル粉塗布テープを利用でき、高密度化したり、サーボ情報をあらかじめ書き込んだりする必要がないため、ビット単価を低く抑えることができるという。カートリッジには、DLT/LTOタイプのシングルリールカートリッジを採用する。
読み出しにはレーザーによる光学式を採用 |
両社は、今回の合意により、記憶容量(非圧縮時)が1.2TB(テラバイト)で、データ転送速度が毎秒64MBのテープドライブと、それに対応したテープカートリッジを2~3年後の商品化を目標に共同開発するとしている。
製品ロードマップ |